【甲子園球児の宿舎】
真夏の甲子園で戦う高校生たちが疲れた体を休める宿。球場からわずか徒歩1分の場所にもその1つがある。宿泊日数の定まらない大人数のチームをいかに受け入れ、球児たちをサポートしているのか。老舗旅館を訪ねた。
真夏の甲子園で戦う高校生たちが疲れた体を休める宿。球場からわずか徒歩1分の場所にもその1つがある。宿泊日数の定まらない大人数のチームをいかに受け入れ、球児たちをサポートしているのか。老舗旅館を訪ねた。
第99回全国高校野球選手権大会が8月8日に開幕した。全国49校の球児たちが甲子園で一堂に会するわけだが、地元の兵庫県代表も含めて出場全校が球場近隣の宿泊施設に滞在することを高野連は定めているという。もちろん途中で敗退すれば翌日には家路につくことになるが、受け入れる宿泊施設は決勝戦まで勝ち進む前提で準備をしておく必要がある。部屋もキープしておかないといけないが、1回戦で負けた学校の宿泊施設には当然空室ができる。商売的には痛いはずだ。
「もちろん優勝してもらうのがいちばんですけど、1回戦で負けることもあり得ます。宿泊代は泊まったぶんしかいただかないし、空室が生じても損失補填のようなものは一切請求しません。商売を考えれば一般客を優先したほうがいいのかもしれませんが、それでも損得勘定を抜きにして、高校球児には泊まっていただきたいと思っています」
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photograph by photographs by Satoshi Ashibe