【Jクラブ担当マーケター】
自社の製品をトップ選手やトップチームに着用してもらい、プロモーションを図る。そのためチームの練習場や試合会場に足繁く通って、選手やスタッフと信頼関係を築き上げる。次代のスター発掘力も問われるというマーケターの仕事とは?
自社の製品をトップ選手やトップチームに着用してもらい、プロモーションを図る。そのためチームの練習場や試合会場に足繁く通って、選手やスタッフと信頼関係を築き上げる。次代のスター発掘力も問われるというマーケターの仕事とは?
2010年南アフリカW杯が終わった直後のことだ。長谷部誠がプーマジャパンのオフィスを訪れ、一足のスパイクを差し出した。「もし良かったら使ってください」。W杯で実際に履いたスパイクに自身のサインを入れたものだった。担当者の我妻一由は感謝の気持ちで胸が熱くなった。
「こちらが話さなきゃと思っていることがあると、いつも先回りして行動してくれる。たとえば、お願いしなくても新しいスパイクをSNSで紹介してくれる。本当に気が利く選手です」
我妻は1996年にプーマの総代理店だったコサリーベルマンに入社して以来、プーマ一筋だ。プーマと契約するJクラブを担当しつつ、長谷部や川島永嗣ら個人契約選手をサポートするのが主な仕事。現在、Jリーグでは川崎フロンターレを担当している。ドイツ本社ともコミュニケーションを取り、7月にドルトムントが来日した際にはイベントの実現のために奔走した。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki