彼らは何を求め、走るのか。過酷な大会を生み出す主催者と、
マラソン中毒に冒されたランナーにその魅力を尋ねた。
好評発売中の雑誌Number Do『この秋、知っておきたいランのABC』、
ランニング初心者から経験者まで読めばきっと走りたくなる特集から、
世界各国の超・長距離レースに魅せられた人々の特集を公開します。
この世の中には、サハラ砂漠を250km走るレースがある。気温50℃を越える世界一暑い“デスバレー”という谷を217kmも走ったり、デンマークからジブラルタル海峡までヨーロッパ縦断4000kmを舞台にしたレースもある。そして、北極や南極の地にさえもランニングレースは存在しているのだ。
人類は、いったい何がしたいのか――。
そんな疑問を抱かせるレースばかりを世界中から集め、紹介した本がある。
『The world's toughest endurance challenges』
去年11月にアメリカで出版され、208ページに渡って「世界のタフな耐久レース50選」を美しい写真とともに掲載している1冊だ。
なぜこんな辛いレースに出場するのか?
どうして北極で大会をつくろうと思うのか?
なぜ、なぜ、どうして……。
そのページをめくっていると、次々と疑問が湧いてきた。
その問いを、その世界にどっぷりとハマったランナーと、日本で数々の伝説的レースを立ち上げた主催者にぶつけてみた。
なぜ北極や南極、砂漠まで行ってマラソンするの?
「ヤバいですね、この本! ん? 何ですか、この『トランス・ヨーロッパ・フットレース』というのは! 超惹かれます。レースの名前だけでグッときちゃいますね」
前述の本を手にするや否や、目を輝かせてそう話すのは、ラン歴3年あまりでエクストリームレースに心を奪われた小野裕史さんだ。
ベンチャー事業への投資やコンサルタントを仕事としながら、数々の砂漠マラソンを走破し、北極でフルマラソンを完走、日本人初参戦となる南極での100kmマラソンを2位でゴールしている。小野さんの興奮の針は、ページをめくりながら次第に振り切れていく。
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