「箱根駅伝の後も故障が続いて、練習に本格的に合流できたのが5月くらいです。そこから夏合宿の序盤にも故障があったので今は土台作りをしているところ。ただ、昨年も同じ流れだったので、焦らずに駅伝シーズンはやっていきたいです」(吉田)
9月の猪苗代合宿でそう慎重な口ぶりで語ったのは4年生の吉田だ。それまではあまり駅伝での実績はなかったものの、前回の箱根駅伝9区で見事に区間賞の走りを見せ、4位躍進に大きく貢献。東洋大の底力を体現するような走りになった。
その吉田は全日本大学駅伝に出走するも、スピードランナーが集う2区で区間14位と苦しい走りになった。忸怩たる思いもあるだろうが、本人は「単独走で淡々と走るのが得意」という自覚があり、20km以上の区間になる箱根駅伝では大きな武器になることが期待される。
4年生の言葉と行動、そして1年生の勢い
では単独走が得意とはどういうことか。箱根駅伝では、特に復路で単独走になることが多く(前回の吉田もそうだ)、競り合いや駆け引きが多い往路とは向き不向きが逆になると言われる。得意な理由を尋ねると吉田は「負けず嫌いだから」との答え。ただ、それには隣に座る小林がやや首を傾げ、「自分も負けず嫌い。(吉田は)冷静な感じがします」と続けた。
その小林は出雲駅伝は回避したものの、全日本の1区でトップと僅かの差で襷リレー。区間8位と復活の足がかりを作っている。レース後、伊勢で話を聞くと「このままじゃ終われないので、危機感を持ってやていきます。みていてください!」と真っ直ぐな視線を向けてくれた。
今回の動画インタビューでは、その他にも以下のようなことを聞いている。
- 東洋大が夏合宿で得たもの
- 夏合宿「思い出のスイカ割」で、見事にスイカを割ったのは?
- 箱根駅伝で優勝争いに絡むために必要なものとは?
最後の駅伝シーズンに臨んでいる2人のインタビュー、お楽しみください。
動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。
一部の端末において音声が聞こえないという現象が発生しております。大変恐縮ですが、他の端末でご視聴いただくか、内蔵スピーカーやイヤホンなど音声の「出力環境」を変えていただくと音声が聞こえる場合があります。ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いします」
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています