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<クロスカントリー世界選手権へ> 石田正子 「勝利への信念と探究心」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byShino Seki

posted2011/02/21 06:00

<クロスカントリー世界選手権へ> 石田正子 「勝利への信念と探究心」<Number Web> photograph by Shino Seki

世界でもトップクラスの「強い気持ち」。

「根拠がどこにあるのか分かりませんでしたが、昔から、『私はできる、強くなれる』と信じていて、口にしてもいましたね。そういう選手はあまりいないですよね」

 ナショナルチームのテクニカルスタッフ、イタリア人のファビオ・ギザフィの評も、それに通じるかもしれない。

「これほど強い気持ちを持った選手は、ヨーロッパにもなかなかいない。世界でもトップだと思います」

 もともとワックスマンとして日本ナショナルチームのスタッフであったファビオが、日本チームの指導にあたるようになったのは、'03年、石田からディズニーのキャラクターであるリトル・マーメイドの便箋で手紙を渡されたのがきっかけだった。

「私はもっと強くなれる、世界で戦える選手です。だからいいコーチが私には必要です。いい人を紹介してください」

 辞書をひきながら、石田が必死の思いで記した手紙にはそのような趣旨の文章が綴られていたと言う。

石田が感じた、日本チームに欠けている部分。

「最初はとても驚きました。でも嬉しかったですね。『世界で戦える』と信じた、日本の最初のクロスカントリースキーヤーじゃないでしょうか」

 そののち、紹介を依頼されたはずのファビオが、指導にあたることになった。

 これらの話に、石田は苦笑する。

「私は強くなれるって言っていたなんて、全然覚えてないんですけれどね。手紙の文面も覚えていないです。覚えているのは、チームの誰もが強くなりたいとは思っていても、そのためにどうすればいいかという部分があまりなかったような気がしたんです。日本チームがヨーロッパから認められるようにしたいなあという思いもあって、書いたんだと思いますね」

 自身では覚えていないと言う、「強くなれる」という抱負。それを証明するように、大会で結果を残し続けてきた石田の強みを、旭川大学高校時代の恩師である石川英樹は、別の側面から語る。

恩師が今も鮮明に覚えているという、石田との会話とは?
日本では決してメジャーとは言えないクロスカントリー。第一人者でさえ、
じゅうぶんな競技環境を得られないような状況のなか、石田はある期待を
背負って挑戦を続けている――。

つづきは、雑誌「Number」772号、もしくはNumberモバイルでお読みください。
アジア杯激闘録。~ザックジャパン総力特集~
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