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ツバメのさえずり日誌BACK NUMBER
「またクジ引きかよ」ヤクルト山田哲人、村上宗隆“伝説の外れ1位”誕生の舞台裏…元監督・小川淳司が思う「プロ入り後に伸びる選手、行き詰まる選手」
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNumberWeb
posted2026/10/23 11:02
来季は広島カープのフロント入りし、チーム再建をはかる
――3球団が競合した村上の抽選の時は何か感じるものがあったのですか?
小川 いやいや、全然感じない(笑)。あの年は最下位だったので3球団の中で最初にくじを引きに行って、右手を入れたことだけは覚えている。村上の評価は初めから高かったです。ただ当時はキャッチャーをやっていたということで、それをどう考えるかで各球団の評価が分かれたのだと思う。純粋に捕手として見た評価としては、肩が強い中村奨成(広島)の方が上というところがあったのかもしれません。
本人の努力が「当たり1位」にしてくれた
――後の結果を見れば2人を引き当てたのは大当たりでした。
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小川 結果的にはね。オレは関係ないよ。あくまで2人の努力が当たりにしてくれたということ。そもそも「外れ」っていう言葉はあまり良くない。重複するのはその時のドラフト市場にもよるし、1位指名される選手は毎年12人しかいない特別な存在。どの選手だって決して「外れ」なんかじゃないということです。
――シニアディレクター(SD)、ゼネラルマネージャー(GM)と編成トップをつとめられた時期に、1位指名で一番迷ったケースは?
小川 正直に言えば一昨年のドラフトかもしれません。投手としてポテンシャルの高さで言ったらやはり金丸夢斗(関西大→中日)がナンバーワンの評価でした。ただ当時は腰の状態があまり良くないという情報があって、スカウトの中で賛否が分かれました。
――結果的に金丸の1位指名は回避して愛知工業大の右腕・中村優斗を一本釣りしました。
小川 それに関しては良かったと思います。中村もポテンシャルが高くて、いい投手ですから。ただ、故障に関してどう判断するかは本当に難しいんです。
翻弄される故障の「情報戦」
――確かにスカウトは毎年、その部分に翻弄されると聞きます。情報戦の部分もあって、2015年のドラフトでは当時駒澤大の今永昇太(現・カブス)の故障情報で各球団が一斉に引いたところをDeNAが一本釣りした例もありましたね。
小川 周辺からは絶対に本人にとって悪い情報は出てこないですし、何が本当か見極めるのは本当に難しい。「丈夫さだけが取り柄ですから」と監督が太鼓判を押していた選手が、いざ入団してみたら故障していたこともありました。ただ、特に出力が高いタイプの投手は、プロで長年やっていくうちにどこかで負担が来て故障するのはやむを得ない部分もある。その辺りは、より長期的な判断をしなければいけません。



