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ツバメのさえずり日誌BACK NUMBER
「大谷翔平を強行指名」14年前の日本ハムを他球団はどう見ていた? ヤクルト前GMが語るドラフト秘話「誰も本当の事は言わない」翻弄される情報戦のリアル
posted2026/10/23 11:01
2024年ドラフト会議で、ヤクルト・小川淳司GM
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Yuki Suenaga
◆◆◆
まさに「ドラフトのスペシャリスト」と言っていいだろう。
小川氏は現役引退後、ヤクルトのスカウトとして宮本慎也、稲葉篤紀ら名選手の獲得に携わり、指導者としては2010~14年、18~19年と2度監督を務めた。さらに15年から3年間はシニアディレクター、2020年から昨年まではGMとして編成トップの重責を担ってきた。球界広しと言えど、「スカウト」「監督」「編成トップ」という全ての立場でドラフトに関わってきた野球人は希少である。のべ20年以上もドラフト会議に出席してきた小川氏に、「運命の1日」の舞台裏を聞いた。
“1次候補”約200人の中から…
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――そもそもドラフトの指名候補はどのようなプロセスで絞り込んでいくのでしょうか。
小川淳司氏(以下敬称略) 最初の段階としてチームの補強ポイントを定めるのですが、これは1年前から始まっています。2026年のドラフト候補でしたら、25年のドラフトが終わった直後からということですね。現在のチームを分析して、選手それぞれの状態、年齢構成、将来性などを総合的に判断していきます。
――次のシーズンに向けて必要な即戦力と、数年後も見据えた将来的なチーム設計をあわせて考えていく。
小川 そうですね。そうして出てくる大まかな方針を元に、各スカウトがこういうタイプの選手を取っていこうとか、このポジションの選手を見ていこうと動き出す。ヤクルトで言えばピッチャーが懸案事項だというのは長年続いていましたし、2015年以降は当時の衣笠剛球団社長の方針で、平均6人の指名選手のうち、2、3人は必ず高校生を獲って育成していくということを進めていました。

