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なぜ阪神・森下翔太の死球は激増したのか? 実は「佐藤輝明はわずか2死球」データが示す“2人の差”とは…元スコアラーが分析した「納得の理由」

posted2026/10/14 11:01

 
なぜ阪神・森下翔太の死球は激増したのか? 実は「佐藤輝明はわずか2死球」データが示す“2人の差”とは…元スコアラーが分析した「納得の理由」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

今季、両リーグ最多の20個の死球を受けた阪神の森下翔太。一方で、データを追うと同じく強打者の佐藤輝明には意外な数字が

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酒井俊作

酒井俊作Shunsaku Sakai

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 今季のプロ野球で連日報道された「死球」問題。なぜ、その数が増えているのか。そしてなぜ、阪神・森下翔太の死球は激増したのか――? かつて侍ジャパンスコアラーを務めた志田宗大氏が分析した。《NumerWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

 阪神のリーグ連覇に貢献した森下翔太は人知れず苦しんでいた。

 プロ4年目の今季は2年連続となる全143試合に出場し、打率.292、35本塁打、84打点をマーク。「4年目で狙っていた」という打撃タイトルのひとつ、最高出塁率(.394)の受賞は、図らずも今季の12球団最多で、阪神球団シーズン歴代最多の20死球も寄与したものだった。

 森下は体にボールを何度当てられても打席では逃げずに立ちむかったが、内心は恐さとの戦いでもあったと聞いた。

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 死球を受けた球の軌道は残像となり、とりわけ自分に迫ってくるのかと錯覚する肩口からのカーブやスライダーの球筋に、つい腰が引けそうになったという。それでも試合中はそんな素振りもみせないのが、若き大砲の矜持である。

 一方で、チームの主力が死球で離脱すれば、そのダメージは計り知れない。だからこそ、藤川球児監督は時には激高し、時には報道陣を前にして声高に訴え、選手を守ろうとした。

 とりわけ、森下が8月29日、甲子園で左手首に死球を受けて途中交代した試合後にはテレビ会見で思いを語っている。

「マウンドが近年、硬くなっていまして、投手側からいうと。そして他球場をいろいろわたり歩くわけですけど、アメリカとちがって、マウンドの状況が各球場でちがう。ブルペンから出てきて投球した時に、感覚が少し難しい。先人たちはよけるのも技術だと言いますが、やっぱりスピードが全然、ちがいますから、いまの時代は」

 そう話し、手首や肩甲骨などを守るプロテクターの導入をNPBに提案して、認められなかった経緯を説明した。

「当たっている場所が危険」スコアラーが見た死球禍

 今季の死球にまつわる傾向をデータから読み解いてきた侍ジャパンのスコアラーだった志田宗大は、この日の藤川の発言に頷き、こう補足した。

「藤川監督が言わんとしていることはわかります。当たっている場所が危険じゃないか、という話でもあるのではないでしょうか」

【次ページ】 ほとんどが「胸から上」だった森下の死球

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