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ツバメのさえずり日誌BACK NUMBER
「またクジ引きかよ」ヤクルト山田哲人、村上宗隆“伝説の外れ1位”誕生の舞台裏…元監督・小川淳司が思う「プロ入り後に伸びる選手、行き詰まる選手」
posted2026/10/23 11:02
来季は広島カープのフロント入りし、チーム再建をはかる
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
NumberWeb
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スカウト、GM職としてだけでなく、東京ヤクルトスワローズの監督を2期(2010~14、18~19年)務めた小川氏は、ドラフトでの“強運”ぶりに定評がある。といっても、1位指名に関してのくじ引きは全敗。“強運”を発揮したのは「外れ1位」の方だ。
監督代行を経て正式に監督に就任した2010年のドラフト会議では、早稲田大・斎藤佑樹を1位指名したが4球団競合の抽選で外れ。「外れ1位」の八戸大・塩見貴洋も楽天と競合して連敗したが、「外れ外れ1位」で指名した履正社高・山田哲人は、オリックスとの2球団の抽選で競り勝ち、交渉権を獲得した。
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2度目の監督就任直後の2017年ドラフトでは、7球団競合となった早実高・清宮幸太郎の抽選に参戦したが外れ。しかし、「外れ1位」では巨人、楽天との3球団競合となった九州学院高・村上宗隆の抽選を引き当てている。山田はのちにNPB史上ただ1人、トリプルスリーを3度達成。村上は2022年に日本人打者のシーズン最多本塁打記録となる56本塁打を記録して三冠王を獲得して海を渡った。つまりプロ野球史に残る打者を2人も「引き当てた」ということになる。
「また次もクジ引きかよ、って(笑)」
――監督として初めてのドラフトで山田を引き当てたというのはやはり印象深いですか?
小川淳司氏(以下、敬称略) そうは言っても2度外してるからなぁ。斎藤を外し塩見まで外してショックで、また次もクジ引きかよ、って(笑)。山田はまさか競合しないだろうと思ったら岡田(彰布、当時オリックス監督)が来たからね。
――岡田さんとは同い年で、大学時代からよく知る仲でした。
小川 岡田はどういう気分だったかな、3度も外してね。当時のヤクルトはとにかく即戦力のピッチャーが喫緊の補強ポイントだったなかで、山田はその将来性に賭けての指名でした。高校時代はまだ線が細かったけれど、スピードとパンチ力は目を見張るものがありましたから。

