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瀬古歩夢は濡れタオル、後藤啓介はクーラーボックスを手に走った「中継に映らなかった」ベンチ組の奮闘秘話…オランダと森保ジャパンの“決定的な違い”
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/18 11:06
日本vsオランダ。前半のハイドレーションブレイクで話し合う日本代表の選手たち
小川は「試合前から“ベンチの選手が試合を変えるんだ”というか、スタメンの選手だけじゃなくてベンチのメンバーの力が本当に大事だというのを(先発とベンチスタートの)みんなが口にしていた」と明かした。
だからこそ、途中出場する選手たちは自分たちの役割を理解してタスクに集中したし、ベンチに残った選手は誰もが前のめりになってピッチを見つめていた。
小川は「ベンチが2列になっているんですが、誰も後ろに行きたがらなかったんです。少しでもプラスになるように声かけをしたいという気持ちがみんなから伝わって、これがワールドカップなのかと思いました」と言った。激戦から一夜明けた練習後のコメントだったが、小川の口ぶりには高揚感がまだ残っていた。
佐野海舟「本当に感謝の気持ちです」
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そして、ピッチ外でもともに戦っている選手たちの姿勢は、先発組にも確実に届いていた。
フル出場したMF佐野海舟は、瀬古や後藤らのサポートについて「心強い。チーム全員で戦っていかないといけないと思っているので、本当に感謝の気持ちです」と語り、「出ている以上はみんなの気持ちを背負ってやっていくしかない」と力を込めた。
もちろんその言葉には、ベンチメンバーだけでなく、前主将・遠藤航の思いも含まれていたはずだ。
カタールW杯以降の森保ジャパンで主将を務めてきた遠藤を失ったチームは、一時的に大きく揺れた。しかし、その危機感もまた選手たちを結束させた。誰かに頼るのではなく、全員が一歩ずつ前へ出る。ベンチにいる選手も、出番のない選手も、自分にできることを探し続ける。その積み重ねがオランダ戦のしぶとさにつながった。
タオルを掛けた瀬古、声を張り上げた長友、情熱的に助言を送った小川、水を配って走った後藤。そしてピッチで最後まで戦い抜いた先発組と途中出場組。誰一人欠けても、この勝ち点1にはたどり着けなかった。《つづく》

