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瀬古歩夢は濡れタオル、後藤啓介はクーラーボックスを手に走った「中継に映らなかった」ベンチ組の奮闘秘話…オランダと森保ジャパンの“決定的な違い”
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/18 11:06
日本vsオランダ。前半のハイドレーションブレイクで話し合う日本代表の選手たち
長友が断言!オランダと日本“ベンチの決定的な違い”
長友もまた、ベンチから戦っていた一人。試合会場のダラスからナッシュビルへ戻ってきた翌日の練習で、39歳は胸を張るようにこう言った。
「団結力というものはベンチを見れば分かる。オランダのベンチと日本のベンチの熱量の違いも感じてもらえたんじゃないかなと思う」
長友はハイドレーションブレイクの時間を単なる給水ではなく、「もう一回チームの心を一つにする時間」と捉えていた。そして実際に選手たちは大会前から綿密な準備を重ねてきた。
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「失点した時はみんなバラバラになるんじゃなくて、まず集まろうということと、ハイドレーションブレイクの時もみんなで集まって話し合おうというのは選手ミーティングでしっかり話し合えていた」
オランダ戦で日本は2度リードを許した。しかし誰も下を向かなかった。長友の言葉通り、失点直後には選手たちが集まって互いに声を掛け合い、ハイドレーションブレイクでも意思統一を図っていた。
だからこそ、1点リードされた状況で迎えた後半のハイドレーションブレイクでも、「心を一つにする」という姿勢は変わらなかった。長友は「後半(のハイドレーションブレイクで)はみんなを前に向かって攻撃させることに時間を使った。ベンチメンバーにも『俺らが死んだら終わりだぞ』と言っていた」と振り返った。
小川が上田に伝えていた“オランダ攻略法”
そして、長友の呼びかけをピッチで体現したのが試合終盤にチームを救った途中出場組だ。
その中の一人である小川は、前半からオランダ守備陣を観察する中で「足元にスッといいボールが入れば前を向けるし、ファンダイクの前で起点を作れる」と感じ、上田に積極的に自分なりの攻略法を伝えていた。
「マジで勝ちたかったというところがデカかったので、気づいたことを何でも伝えられたらなと思っていました」
後半30分に出番が訪れてからは、上田に伝えていたことを自分が表現する番になった。すると迎えた後半43分。途中出場の伊東が蹴った右CKに小川が豪快なヘディングで合わせた。ボールは鎌田の頭に当たってゴールへ吸い込まれ、日本は土壇場で2―2の同点に追いついた。記録は鎌田の得点であるが、あの場面を生み出したのは途中出場した選手たちのエネルギーだった。

