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巨人の来季監督レース「他球団の現役監督の“引き抜き”はNGなのか?」巨人OBが挙げた“意外な名前”「生え抜きなら松井秀喜、高橋由伸が有力か…」
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遠藤修哉Naoya Endo
photograph bySankei Shimbun
posted2026/06/10 11:05
巨人の次期監督候補として名前が挙がる松井秀喜氏(51歳)
「そもそも、巨人はいつまで『監督は生え抜きじゃなきゃいけない』なんていう不文律にこだわっているのか。監督の手腕が未知数の生え抜きにやらせたって勝てるとは限らないんだから、それこそ、そういう考え方自体が、アップデートされていない『昭和の遺物』じゃないか。今の時代、チームを勝たせることができて、さらにマスコミ、ひいては世間とうまく付き合える人間なら、外からだって連れてきたっていいと思うんだよ」
武田氏は、かつて生え抜きの中日から阪神の監督に就任した、大学の先輩でもある「闘将」星野仙一氏と接したときの言葉を振り返る。当時星野氏は中日の監督退任を決め、水面下では阪神からの監督要請がされていたタイミングだった。その頃の武田氏は中日から戦力外通告を受けており、行き先を星野氏に相談していた。
「仙さんが阪神の監督のオファーを受けてた頃、俺は仙さんの家に呼ばれてね。『阪神の監督、やるんですか?』って聞いたんだよ。仙さんが阪神の監督になるなら、俺も一緒に行きたいからね。そのときは、『いや、やらん。世の中やマスコミを完全に味方につけないと、監督なんてできないんだよ』って返事だった。そうこうしている間に俺はジャイアンツ行きが決まっちゃうんだけど、仙さんはそうした世論を作るのが天才的に上手かった。仙さんは名古屋の人の間に、『星野、阪神の監督やってやれや』という機運が盛り上がるのを待っていたんだ」
「第二の星野」=新庄監督ではないか
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これからのジャイアンツの監督には、いわば星野仙一のような人物が必要ということか。
「ジャイアンツの監督っていうのは、まず『顔』であり『人気』、そしてメディア対応力が何より大事なんだよ。慎之介が重視していた昭和のガッツは、令和になっても必要。そこは間違っていないけども、世間を味方につける力が弱かった。その点、他の球団を見回すと、日本ハムの新庄剛志監督は、空気の作り方がすごく上手いでしょう。新庄は昭和の野球観をしっかり持ちながらも、それを現代風にアップデートしているように見せる。ジャイアンツの監督はそうした才能も必要と思う」
昨今のプロ野球は、LED照明を多用し、試合中の演出を派手にしてショーアップに努めている。球場を綺麗にして女子トイレを増やし、女性やファミリー層も取り込んで、各選手の推しになってもらうよう腐心している。
「プロ野球は勝負事でありつつも、いまやエンタメの時代なんだよ。勝ち負けを追い続けるだけでは成立しない。そういう大きな潮流の中で、ジャイアンツはどうやってファンを惹きつけ、野球界を牽引していくのか。今回の慎之助の辞任劇も含めて、世間にとってはすべてがエンタメとして消費される時代だからこそ、組織そのものの覚悟が、試されているんだと思うよ」

