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「巨人が“監督有力候補”川相コーチを昇格させなかった事情とは…」巨人OBが語る、橋上秀樹監督代行の実力「野村克也さんの勝ち方をよく知っている」
posted2026/06/10 11:04
巨人の橋上秀樹監督代行(60歳)。交流戦でここまで8勝3敗2分と健闘している
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph by
Hideki Sugiyama
「彼は野村さんにじっくり学んでいる」
生え抜き至上主義の伝統を持つ読売ジャイアンツにおいて、現役時代に巨人のユニフォームを着たことのない「外様」が監督に就くこと自体、初めてのことだ。現役時代に巨人に在籍した武田一浩氏は、この臨時体制の現状を見つめながら、新監督代行へ思いを馳せる。
「橋上は俺と同学年なんだよ。現役時代は(基本的に)リーグも違ったし、プロに入ってからは直接マウンドで対戦したことはおそらくないんじゃないかな。ただ、お互いに長く球界にいるから、球場で会えば普通に話をするような、そういう仲ではあるんだよ」
伝統球団の窮地に突然、舵取りを任された同学年の橋上監督代行に、武田氏は同情する。
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「戦い慣れていないパ・リーグの球団と戦う交流戦から監督を務めるなんて大変だよ。データも対策も不足しがちな、最もしんどいタイミングでの大役交代は気の毒だ。正直、監督としてどんな采配を振るうのかは、まだわからないところがある。一時期、独立リーグのBCリーグで監督をやっていたのは知っているけれど、さすがにそこまで彼のチームの試合を見ていたわけじゃないからね」
そう笑う武田氏だが、同じ時代を生き抜いた野球人として、橋上氏という人物が持つ「隠れた強み」には一目を置いている。
「ただ、彼の現役時代を振り返るとさ、完全にレギュラーとしてずっと試合に出続けていたタイプじゃない。ベンチにいる時間が長かったんだよ。橋上はヤクルト時代、野村(克也)監督のもとで野球をじっくり学んでいるし、野村監督の楽天時代には野村さんに請われてヘッドコーチも務めている。データに基づいた細かい野球の知識は十分に持っている。慎之介の現役時代にも巨人のコーチとして色々とアドバイスを送っていたわけだし、彼の持っている『観察力』のようなものが、このなかでうまくハマればいいな、とは思うよね」

