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「ワタルのケガは残念。でも日本代表は良いチーム」ロバートソンが笑顔で日英メディアに回答…「日本のレベル高すぎた?」にスコットランド監督もホンネ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byCraig Williamson-SNS Group/Getty Images
posted2026/04/04 17:02
リバプールでおなじみのロバートソンもスコットランド代表監督も日本代表に敬意を称した
「それが現代なんだ。今では、試合に負ければブーイングされるのが当たり前のようだ。だから、それに対処するしかない」
このやり取りには、スコットランドにおけるフットボールの厳しさが垣間見えた。1998年フランスW杯以来、28年ぶりに本大会出場するという偉業を成し遂げたチームであっても、目の前の敗戦には厳しい目が向けられる。それが現実である。
「日本のレベルが高すぎた?」の質問も
では試合そのものについて、クラーク監督は日本代表をどう見ていたのだろうか。想像以上に日本について知識があったことも明かしている。
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「この試合から得られるものは多くあった。相手はまずまずのチームだった。彼らは質の高いトップレベルのメンバーには見えなかった。ただし彼らはピッチ上で十分なチャンスの兆候を作り出せなかった」
スコットランドはこの一戦、ロバートソンにマクトミネイ、ジョン・マッギンら各国リーグのトップカテゴリで活躍する選手をスタメンに並べた。一方で日本代表は中2日で臨むイングランド戦を見据えたのとともに、W杯メンバー入り26人枠へのテストへの側面があり、先発した現時点でのレギュラー候補はGK鈴木彩艶やDF伊藤洋輝に渡辺剛、MF田中碧や前田大然らに限られた。
そんな相手に対してシュートシーンまで持ち込む場面は少なかったゆえ、クラーク監督はスコットランドの守備が日本を上回ったと評価した。しかしその一方で、失点シーンについては自らのチームのミスを率直に指摘した。
「我々が失点したゴールは、あまりにも早く前に出ようとした悪い選択から生まれたもので、我々はこのセットプレーを守った後に組織化されていなかった。だから、小さな教訓を学ぶことはできるが、トップチーム相手に悪い判断をすれば罰せられるということを示していると思う」
興味深かったのは、スコットランドから見た日本の実力的な立ち位置だ。
「日本のレベルが高すぎた?」
報道陣にこう聞かれると、指揮官はこう答えた。
「そのために我々はこの試合を組んだ。『君たちはこのレベルにいなければならない。これが君たちが到達しなければならないレベルだ』と。そして、グループステージを突破するための勝ち点を得たいのであれば、その基準でプレーしなければならない」
日本相手に「勝ち点を得る」という立ち位置
グループステージ突破のために勝ち点を得る――。
スコットランドはデンマーク、ギリシャ、ベラルーシと同組となったグループCを首位で勝ち上がり、W杯本大会ストレートインを決めた。
一方で試合前時点でスコットランドのFIFAランキングは38位でW杯ポットは3だった。一方で日本は同19位でW杯ポット2。さらに実際に相まみえたクラーク監督にとっても「勝利」ではなく「勝ち点を得る=負けない」という表現を使ったことは、ヨーロッパの中堅国にとって日本代表は“やや格上”の立場になっていることを示す証拠とも言えた。〈サッカー日本代表特集:つづく〉

