欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「ワタは本当に重要な存在。大きな痛手だ」リバプール主将ファンダイクが不安視する“遠藤航のケガ”…日本人記者の質問に「9年前の私のケガに似ている」と証言
text by

田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2026/02/19 11:02
リバプールの主将フィルジル・ファンダイク(34歳)。遠藤航の離脱について、日本人記者の質問に応じた
「私が痛めたのは、リスフラン関節だ。サッカーでは、あまり多くない怪我だ。普通は乗馬をする人に起きやすいと言われている。厄介なケガで、だから時間がかかった。(英人記者:それは骨に問題が生じたのか) いや、靭帯を痛めた」
リスフラン関節とは、足の甲の中央(足根骨と中足骨の境目)にある、歩行や体重支持に不可欠な安定性を担う重要な関節のこと。サッカー選手の故障では珍しいケースで、クラブ番の記者たちも「リスフラン関節」を詳しくは知らないようだった。
そしてファンダイクは、自身の怪我と遠藤の症状を照らし合わせて言葉を続ける。「あくまでも自分の怪我の説明」と強調した上で言葉を継いだ。
ADVERTISEMENT
「もちろん、私の怪我と、ワタのそれが同じと言っているわけではない。ただ、(自分も遠藤も)足のそのあたりの部位の怪我だ。私は医者ではないから正確なことは言えないが、(自分の見解では)残念ながら少し時間はかかると思う。
私自身、あの怪我は簡単に受け入れられるものではなかった。ワタの怪我が長引かないことを願っている。でも私たちは彼のためにここにいる。これからもずっと一緒にいて、彼が必要なことはすべてサポートするつもりだ」
繰り返すが、ファンダイクが強調していたのは、遠藤の症状について「自分と同じ怪我と言っているわけではない」ということ。そしてファンダイクは、故障から復帰までのプロセスを振り返り「厄介なケガだった」と述べた。
スロット監督「シーズン中に間に合う可能性はある」
ブライトン戦後の記者会見場では、リバプールのアルネ・スロット監督が記者の質問に答えていた。その際、遠藤の状態について「今季中に復帰できるか」との質問が飛んだ。スロットはこう答えた。
「シーズン中に間に合う可能性は間違いなくある。ただ、しばらく離脱する。現時点では、正確な復帰時期を断言することはできない。ケガはケースによって異なり、すぐに診断できる場合もあれば、数日様子を見て経過を確認する必要がある場合もある。ワタの場合は後者だ。
来週の試合には帯同しないし、来月もメンバーに入らない。ただ、シーズン終盤には再びチームに戻れるチャンスがあることを願っている。それも、今後数日の経過次第になる」
スロットの説明を読み解くと、遠藤は経過確認中であり、具体的な離脱期間や故障箇所はこれから明らかになる。
スロットは「シーズン中に間に合う可能性はある」としながらも、「シーズン終盤に戻れるチャンスがあることを願う」とも言った。ただブライトン戦前の会見では「深刻な怪我。長期離脱になるのは明らかだ」と言い、彼の説明が二転三転している。このことから分かるように、現時点で「復帰時期を断言することはできない」状況なのだろう。
オランダ代表主将のファンダイクと、日本代表主将の遠藤航。遠藤がW杯前に復帰できれば、W杯初戦で2人は「両国主将」としてピッチで握手を交わすことになる。ファンダイクはエールを送る。「ワタの怪我が長くかからないことを願う」と。
遠藤の早期復帰を、心から願いたい。

