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「ワタは本当に重要な存在。大きな痛手だ」リバプール主将ファンダイクが不安視する“遠藤航のケガ”…日本人記者の質問に「9年前の私のケガに似ている」と証言 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2026/02/19 11:02

「ワタは本当に重要な存在。大きな痛手だ」リバプール主将ファンダイクが不安視する“遠藤航のケガ”…日本人記者の質問に「9年前の私のケガに似ている」と証言<Number Web> photograph by AFLO

リバプールの主将フィルジル・ファンダイク(34歳)。遠藤航の離脱について、日本人記者の質問に応じた

 だが足首を痛めた後もプレーは再開され、遠藤は立ち上がって相手の攻撃を必死にブロックしようとした。走りたい。だが痛みで動けない。遠藤が足を引きずりながら奮闘する姿は、リバプールサポーターだけでなく、SNSを中心に世界中で大きな話題となった。

 ひとたびプレーが止まると、遠藤は寝転んだまま動けなかった。その間、アウェイまで駆けつけたリバプールサポーターは、遠藤のチャントを歌い続けた。治療中には痛み止めの経口薬が投与され、サムライ戦士は担架でピッチ外へ運ばれていった。ファンダイクが「出場した試合ですべてを出し切る選手」と敬意を示す遠藤は、この試合でも「フォア・ザ・チーム」の精神を貫いた。

 あのサンダーランドの夜から3日後──。

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 日頃から遠藤を間近で見てきたファンダイクは、「ワタは、皆から尊敬されている存在」と語気を強めた。いつ来るかも、わからない出番。その来たるべき時に備え、遠藤は常に準備を万全に整えてきた。トレーニングでも、ウォームアップでも、ロッカールームでも──。そしてピッチに立てば、タスクを黙々とこなした。隣でつぶさにみてきたファンダイクは「ワタはリーダーの一人でもあるし、常にプレーで模範を示してきた」とその姿勢を称賛した。

ファンダイク「私も似たようなケガをした」

 そんなオランダ代表の言葉は、さらに深部へ踏み込んだ。ファンダイクは自身の経験から遠藤への思いを口にした。

「実は、私も似たような怪我をしたことがある。だから、ワタの気持ちが分かる。サウサンプトンにいた時に、足を負傷した。怪我を抱えたのは、2017年2月のリーグ杯決勝前だった。見たところ、今回のワタのケガもそれに近いように思う」

 ファンダイクは、2017年1月22日に行われたサウサンプトン対レスター戦に先発出場。日本では、「岡崎慎司対吉田麻也」の日本人対決として注目されていた。

 この一戦で、ファンダイクはジェイミー・バーディーのタックルを受けて足を負傷。プレーを再開できず、後半10分に交代を強いられた。当初は「復帰まで約2カ月の見通し」と伝えられたが、最終的にファンダイクはシーズン中に戻れず、翌シーズンのプレシーズン期間にようやく復帰できた。負傷から復帰まで全治6カ月。オランダ代表は当時をこう振り返る。

【次ページ】 スロット監督「シーズン中に間に合う可能性はある」

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