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「3時間質問攻め」「風呂でも部屋でも野球の話」ロッテ・西川史礁が“憧れの先輩”から得た宝物…森下翔太、上林誠知を驚かせた向上心の源
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2026/01/29 11:03
昨シーズンの新人王・西川はキャンプインを前に決意も新た。自主トレでは阪神・森下、中日・上林から大いに刺激を受けた
部屋に戻ってから一緒にシーズン中の映像を見直し、打撃論に花を咲かせた。調子が悪い中でフルスイングして結果を出し、調子を取り戻すキッカケとなった打席の映像も見せてくれた。「ああ、もうこんな時間や。明日も早いし、寝ないとやばい、となってばかりだった」と西川は充実の時間を振り返る。
間近で見た豪快な打撃に魅了された。広い甲子園を本拠地にしながら昨シーズンは23本塁打を記録。ウェートでは圧倒的なフィジカルの違いを感じざるをえなかった。自身が目指すべき姿がハッキリと見えた。
「やっぱりスイングもフィジカルも強い。自分はまだまだその領域に行けていない。目指すべき姿を眼の前で見せてもらえて、このスイング力やフィジカルに近づいて、さらに超えていかないといけないという風に感じることができました」
鈴木誠也、吉田正尚からも刺激
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自主トレの休養日の時間も貪欲に過ごした。1月13日は上林に付いていく形でカブス・鈴木誠也選手のもとを訪れた。練習を見学させてもらい、沢山の質問を投げかけた。長打を打つ感覚として「ボールを潰すイメージ」と話をしてくれた。これも22歳の心に刻まれたフレーズだ。1月18日には青山学院大学の大先輩であるレッドソックス・吉田正尚選手を訪問。改めてそのフルスイングに魅了され、刺激を受けた。毎日、何かを吸収して成長する。そんな充実の時間だった。
新シーズンに向けて西川が打撃で最大のテーマにしているのは、力強い打球を打つこと。リーグ最多の27二塁打を記録したが、まだまだ自身の長打力に満足はしていない。そのために秋から打球角度を上げることに取り組み、バットを軽くし、グリップを細くするなどの試みも重ねている。その試行錯誤と、鈴木誠也が口にした言葉がハッキリと結びついた。「自分にもピンと来た。やっぱりボールを潰す感覚が大事なんだな」とはっきりしたイメージを持ち、沖縄の青い空に向けて強いスイングを繰り返した。

