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「侍ジャパン」WBC代表選考が難航する背景…ルール変更で「MLBが人手不足に?」小園海斗は当確、宮城大弥は“判断待ち”…急浮上する意外な名前
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/21 11:01
WBCで連覇を目指す日本代表・井端監督
前回大会までは日本側が選手に出場の意思があることを確認した上で、所属球団に出場要請を行い、球団の了解を得られればそこで出場が決まっていた。ところが今回は出場する選手、当該球団ではなく、大会を主催するMLBに出場要請を行い、MLBが本人と当該球団に確認した上で可否を判断するシステムとなっている。
選手との“直接交渉NG”の注意も…
井端監督は昨年の開幕後に複数回、渡米して選手の状況を視察しているが、その際にMLBからは「直接、選手に出場の可否に関して話をしないように」と注意を受けていたという。
もちろん実際には選手の意思確認をした上で、NPBからMLBに出場要請を行い、当該球団にも了承を求める形はとられている。しかしその返答はNPBではなくMLBに伝えられ、保険の問題などがクリアになった上で最終的にMLBから日本側に答えが返ってくる。
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「こちら側からはかなり早い段階で希望は伝えてあるんですけど、結局、その答えが小出しにしか返ってこないので、こういう形でしか発表できない状況なんです」
井端監督が苦渋の表情で現状を説明したが、一説によるとMLBのマンパワーの問題も、この遅延の理由の一つだという話も聞く。
出場するメジャーリーガーは日本だけでなく、お膝元の米国、ドミニカ共和国やベネズエラ、プエルトリコなどの中南米諸国に韓国、台湾などほぼ全チームに渡ることになる。それを4、5人の担当者で整理して、球団とのすり合わせや保険の確認などを行なった上で各国の統括組織に連絡しているのだという。
全員OKなら国内組は“残り4枠”だが…
これまでのシステムであれば、もっと早くメジャーリーガーの出場も決まり、侍ジャパンの陣容も整ったはずだが、そこで躓いていることが、少なからずチーム編成にも影響を及ぼしているのも確かだ。
現時点で参加が発表されているメジャー組は大谷ら4選手。それ以外のメジャーリーガーは投手では山本と今永にニューヨーク・メッツの千賀滉大投手の3人。また野手では鈴木とボストン・レッドソックスの吉田正尚外野手に今オフにメジャー移籍が決まった岡本と村上の4人。合わせて7選手に出場を要請している。
全員が無事に出場に漕ぎ着けられれば、残る国内組の選手枠は投手2人、捕手1人、内野手1人(外野手は0)ということになる。


