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「このままのやり方でいいのか…」箱根駅伝で敗れた中大・藤原監督が語る“迷い”…スピードは最強でも、青学大と“10人の戦力差”「推薦枠が5人違う」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2026/01/19 11:03

「このままのやり方でいいのか…」箱根駅伝で敗れた中大・藤原監督が語る“迷い”…スピードは最強でも、青学大と“10人の戦力差”「推薦枠が5人違う」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

中大・藤原正和監督。2016年の就任から10年が経った

「青学さんはマネージャー含め、1学年14、15人ほどが入学してきます。そうすると、4学年で60人。故障などもありますが、箱根に向けて、だいたいその半分の30人ほどが箱根の戦力になってきます。4区では平松(享祐)君が区間3位でまとめていますが、ひとり抜けたとしてもそれが大きなトラブルにならない。それが青学の強さですよね。今回、表彰台に上がった青学、国学院は1学年15人が基準になっていますし、3位の順天堂大はスポーツ健康科学部があるので、もっと部員数は多い。いま、ゲームのルールとして、絶対的な人数が戦い方のベースになっていると思います」

 青学の場合、数だけではなく、質も高い。

「青学のリクルーティングは、『いい選手取っていくなあ』とため息が出るくらい充実しています。メディアのみなさん、そこを見逃されていると思います。ただ、原さんが面白いのは2年生の折田(壮太)君は別として、世代トップの選手は取りに行かない。どちらかというと、ハングリー精神が旺盛な高校生を中心に勧誘している印象を受けます」

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 箱根駅伝を戦ううえで、リクルーティングはかなりの比重を占める。藤原監督は、西脇工時代の恩師が語った「勧誘は『準決勝』だから」という言葉が忘れられないという。

「勧誘を頑張らないことには、スタート地点が違うということです。中大は毎年の推薦枠が9人から10人です。そうなるとチーム全体では一般枠も含めて40人ほどで、だいたい20人が箱根で戦える選手たちです。青学さんの30人と20人の“10人の差”は大きいと感じます。今後は大学とも交渉して、15人とは言いませんが、12人なりに増やせたらとは思います。もちろん、そうするためには学内にもいろいろな意見があるとは思いますが」

「青学=開成、中大=筑駒説」とは…

 ここで藤原監督は、興味深い比喩を用いた。「青学=開成説」だ。

「友人に教員がおりまして、こんな話をしてくれました。東京にある開成高校は、40年にわたって東大合格者数のトップを譲っていませんが、それは母数が大きいからだと言うんですね。1クラス50人で1学年400人。そこから年平均170人ほどが東大に合格する。それに対して、国立の筑波大学付属駒場高校は、1学年160名ほどだけれど、東大合格者は100名を超える。要は、中央と早稲田は筑駒だと(笑)。母数は少ないけれど、一人ひとりを細かく見て、育てていく。これはなかなか面白い発想だと思いました」

 駅伝においては、数の力はたしかに存在する。丁寧に育てていく他ないと分かってはいるが、藤原監督には迷いがある。これまで通り、丁寧に見ていくことが100パーセント、正しいことなのだろうか? と。

【次ページ】 「青学=開成、中大=筑駒説」とは…

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