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「あれ、前に見えたの青学大か?」王者に迫る東海大…95回箱根駅伝まさかの逆転劇を“黄金世代”が証言「これは優勝できるんじゃないか」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2026/01/21 11:04
4区を走る東海大「黄金世代」の館澤。先行されて見えるはずがなかった青学大の監督車の姿が見えてきて……
「あれ、青学か?」
「そこでめちゃ元気になりました。あれ、青学か? 俺、追いついてきているんだな、よしよし、ちゃんと仕事できているぞって思って、メンタル的にかなり回復しました」
18km地点で青学大の岩見秀哉に追いつくと、一気に抜き去った。岩見は区間15位に終わり、青学大は順位を3位に落とした。一方、館澤は区間2位(1時間02分37秒)で、東海大が2位に躍り出た。
「正直、もう余裕がなくて、足がつりそうになっていました。でも、青学大を抜けたのと、1秒でも多く差が広がればいいかなと思って走り、ゴールした時はホッとしました。ただ、優勝を目指してはいましたけど、この時はそれほど意識はしていなかったですね」
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4区の終了時点で2位の東海大と、3位の青学大との差は42秒になった。
鬼門の5区に突入
中島怜利は、この時点で「これはいける」と思ったという。
「往路は、5区の西田(壮志)は走れる想像がついていたので、2区湯澤さんがどれだけ耐えられるか、4区館澤がどれだけ爆発できるか、というのがポイントだと思っていました。そのふたりが最高の走りをしてくれた。僕は、2区と4区を乗り越えて2位になった時点で、1位はともかく、2位か3位になれると思っていました」
5区を担当する西田壮志は、箱根の山を登るために東海大に来た。だが、1年目は力不足のため、出走できなかった。その悔しさを晴らすべく、勢いよく飛び出していった。
5区は2区と同じく、東海大にとっては鬼門になっていた。2回前の大会は1年だった館澤が5区を走り区間13位。前回は同じ黄金世代の松尾淳之介が走って区間12位で、いずれも順位を落としてしまった。
しかし西田は、浦野雄平(國學院大)に次ぐ区間2位、区間新の走りで東洋大に続いてゴールした。トップの東洋大との差は1分14秒。6位の青学大には、4分16秒の大差をつけていた。


