箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「正直、強すぎる」青学大にどうやって勝った? この12年間で2校だけ“箱根駅伝で青学を破った”東海大の軌跡「倒すぞと言ってはいても…」
posted2026/01/21 11:02
箱根駅伝4連覇中だった絶対王者・青学大にいかにして勝ったのか? 2019年の東海大の軌跡を当時のメンバーたちに聞いた
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
JIJI PRESS
第102回箱根駅伝は青学大が制し、通算2度目の3連覇、9回目の総合優勝を飾った。
青学大が初優勝を果たした第91回大会から今大会までの12年間で、優勝したチームはわずか3つ。95回が東海大、97回と99回が駒澤大で、残り9大会は青学大が制している。
王者・青学大に立ちはだかった東海大
圧倒的な強さを誇示する青学大だが、とりわけ初優勝してから4大会連続で箱根を制した頃は無双状態だった。2019年の95回大会では5連覇、大学駅伝3冠を目指しており、実現の可能性は限りなく高いと言われていた。その“無敵艦隊”ともいえる青学大の前に立ちはだかったのが、東海大だった。
ADVERTISEMENT
あの時、東海大はなぜ青学大を止めることができたのか。
そのきっかけが生まれたのは、のちに主将となる湊谷春紀が2年生の春のことだった。
「1年目、個人としては出雲と全日本でわりといい感じで走れたので、箱根もその勢いで行きたかったんですけど、箱根の洗礼を浴びました。(1区16位で)苦い思い出ですね。チームとしては5位以内が目標だったので、その頃は青学大を意識することはほとんどなかったです。
でも、自分が2年になって、強い後輩たちが入ってきて。目標が5位以内から3位以内になり、やがて2位で悔しがるようになって、優勝を意識するようになりました。そのなかで勝たないといけない相手が青学大だったんです」(湊谷)
「黄金世代」の入学
2016年4月、22名の1年生が東海大陸上競技部に進学してきた。高校長距離界屈指の呼び声も高かった鬼塚翔太、關颯人、館澤亨次、羽生拓矢に加え、95回大会で優勝メンバーとなる西川雄一朗、中島怜利、阪口竜平、小松陽平、郡司陽大、そして箱根を3度走る松尾淳之介ら、のちに「黄金世代」と呼ばれる選手たちだ。

