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青学大・原晋監督が「批判された可能性も」…箱根駅伝“シン・山の神”黒田朝日の激走生んだ「2つの選択」を“3代目”が指摘「坂だと厚底は…」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byIchisei Hiramatsu(L)/Nanae Suzuki(R)

posted2026/01/16 11:03

青学大・原晋監督が「批判された可能性も」…箱根駅伝“シン・山の神”黒田朝日の激走生んだ「2つの選択」を“3代目”が指摘「坂だと厚底は…」<Number Web> photograph by Ichisei Hiramatsu(L)/Nanae Suzuki(R)

神野大地(左)が黒田朝日(右)の山での走りで着目したのが、その足元だったという。神だけが知る、神の驚異的な新記録の秘密とは

山の神の概念を崩す別格タイム

 19.2kmで黒田が工藤をかわしてトップに立ち、そのままゴール。青学大の往路優勝を決めた。黒田のタイムは67分16秒。前回大会での若林宏樹(青学大)の区間記録69分11秒から、一気に2分近くも短縮するお化けタイムだった。

「黒田君が5区を走るとなった時、彼が昨年2区で記録した65分44秒を5区に当てはめて換算すると、68分45秒ぐらいで行くと想定されていました。僕は、次の山の神は67分台にいくと思いますと言っていたんですけど、さすがに(67分)16秒は別格というか、マジですごいなって感じです。箱根駅伝の山の神の概念が崩されました」

黒田を5区という原監督采配の妙

 箱根・芦ノ湖の駐車場に作られた簡易の壇上に青学大のメンバーが勢揃いすると、原晋監督は満面の笑みを浮かべ、してやったりという表情を見せた。

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「5区・黒田」という原采配は、ものの見事に的中した。

「今回は、改めて原さんの区間配置の凄さ、采配のレベルの高さを感じました。昔から原さんは、他のチームがびっくりするような采配をするんです。たとえば93回大会の箱根駅伝、往路の当日変更のあと、東洋大の酒井(俊幸)監督が記者に『青学の3区の変更は田村(和希)ですか、下田(裕太)ですか?』って聞いて。『秋山(雄飛)です』って教えられて、『えぇー!? 本当ですか?』とすごく驚いたシーンがその年の箱根駅伝の特番で流れていました。でも、その秋山が3区区間賞を獲って、青学大が優勝しましたからね。

 今回も黒田君は5区の可能性があると言われてはいたけど、他大学は2区だと思っていたと思います。僕も、昨年の鶴川(正也)君とか太田(蒼生)君のように、他にもエース級がいるなら、黒田君の5区もありかなと思ってはいました。

 でも、今回のメンバーで黒田君が5区に入ると、失礼ながら、エース区間の2区に対しては少し不安に感じてしまうじゃないですか。それに、もし勝てなかったら、なぜ黒田君を2区に起用しなかったのか、と批判される可能性もあったと思うんです。それでも勇気を持って5区に置いた。これができるのって、原さんの独特の勘と、箱根に対する自信なのかなぁって思いますね」

【次ページ】 「シン」? 「4代目」?

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