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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
青学大・原晋監督が「批判された可能性も」…箱根駅伝“シン・山の神”黒田朝日の激走生んだ「2つの選択」を“3代目”が指摘「坂だと厚底は…」
posted2026/01/16 11:03
神野大地(左)が黒田朝日(右)の山での走りで着目したのが、その足元だったという。神だけが知る、神の驚異的な新記録の秘密とは
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Ichisei Hiramatsu(L)/Nanae Suzuki(R)
神野大地が黒田朝日の走りで、もうひとつ注目したのはシューズだった。
厚底シューズ全盛の今、黒田が選択したのは「アディゼロ タクミ セン」で、厚底のカーボンシューズではなかった。
「僕は、5区にカーボンシューズは合わないとずっといい続けてきたんですが、今回、黒田君はカーボン入りシューズではなく、タクミ センでした。僕は、そのシューズがあのタイムにプラスに作用したと思います。
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反発のないシューズでどうやって上りで前に進むかというと、ハムストリングを使って蹴り上げていくんです。黒田君の走りを見ると、うまく蹴り上げて足をうしろに流していました。一方、工藤君はシューズの反発を使って前に進んでいる印象でした」
厚底と坂が合わない理由
なぜ、坂に厚底は合わないのだろうか。
「平地であの反発に合わせていくのも難しいのですが、上り区間でシューズの反発があると、前傾姿勢を維持するのがより難しくなります。5区では、反発を使ってスピードを出していくことよりも、体を良いポジションに保って、良いフォームで走り続けることが重要なんです。
だから、僕は5区の上り坂に反発はいらないと思っているんですよ。ただ、5区でもラスト5kmの下りは反発があった方がいい。下りでは、薄底と厚底で足に加わるダメージがぜんぜん違うし、厚底はより加速していける。
僕らの時代には、6区で60分切ったらいいみたいな感じだったけど、今は56分台が出るようになり、57分だと区間5番になってしまうぐらいのレベルにまで上がっています。厚底の恩恵は、6区にはあると思います」

