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箱根駅伝で日大“まさかの12年ぶり”シード権獲得の衝撃…殊勲の選手は「日本最南端ランナー」!? 監督も「正直、取れると思っていませんでした」
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涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/08 17:05
12年ぶりに箱根駅伝のシード権を獲得した日大のアンカー・大仲竜平(4年)。新監督も「シードを獲れるとは思わなかった」と本音を吐露するが…?
後輩たちにシード権を残せたことへの達成感を語る大仲に、「でもチーム全体がどうしてここまで強くなったんだろう?」と問いかけると、ちょっと小声になった。
「練習はもう無茶苦茶きつくて……。無茶苦茶、きつかったですから(苦笑)」
2回繰り返した「無茶苦茶」に実感がこもっていた。
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就任当初は、新監督が倉敷高校でやっていた練習メニューさえできない選手がほとんどだったというが、ジョグを中心に地道に距離を踏み、夏合宿では月間走行距離が1000kmを超えた選手も多数いたという。
自分たちと同じ寮に住み込む監督を信じ、愚直に練習を積み重ねる――。そこには革新的な練習メニューも、メディア受けのいいメソッドもない。だが、当たり前を貫くことこそが難しく、その当たり前を全員が継続できれば、高速化、ハイレベル化が止まらない箱根駅伝でもシードが取れることを日大は証明したのだ。
殊勲のアンカーは…「釣り、したいっす」
取材の最後、11月のインタビュー時に、波照間島出身の大仲は大都会の東京から離れたくなることがある、とこぼしていたのを思い出し、「波照間島にはいつ帰るの?」と聞くと、とびっきりの笑顔が帰ってきた。
「明日(1月4日)、すぐ帰ります(笑)。釣り、したいっす」
とびきり青い海でのんびり釣り糸を垂らすのだろうが、シード権獲得の立役者は祝福のメッセージへの返信にも忙しいはずだ。
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