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「“山の神”は名監督だった!?」神野大地とMABPの挑戦…始動初年度の快挙に導いた“気づき”「自分の当たり前は、選手の当たり前じゃない」
posted2026/01/02 11:08
箱根駅伝で3代目・山の神と呼ばれた神野大地。新チームMABPマーヴェリックの監督として、始動初年度にニューイヤー駅伝出場を果たした
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Ichisei Hiramatsu
箱根駅伝“3代目・山の神”と呼ばれ、実業団、プロランナーを経て、神野大地がMABPマーヴェリックのプレイングマネージャーに就任したのは2023年末だった。25年4月にチームが本格始動すると、1年目で早くもニューイヤー駅伝出場を成し遂げ、その手腕に注目が集まっている。ジストニアという病との闘いもあり、現在は監督業を中心に活動する神野が、充実の日々を語った。〈全5回の4回目/つづきを読む〉
MABP(M&Aベストパートナーズ)マーヴェリックがスタートした1年目、わずか9名の選手で予選の東日本実業団駅伝を6位で通過し、ニューイヤー駅伝出場を果たした。
1年足らずで選手を成長させ、チームを予選突破させた手腕。箱根の「山の神」は、指導者としてのタレントにも溢れていたのではないか。そんな声もある。ここまで山平怜生、中川雄太、近藤秀一コーチに、神野大地監督について語ってもらった。神野本人は、指導者としての自分をどう見ていたのだろうか。
選手の反応で気づいたこと
「神野さんの当たり前は、僕らにとって当たり前じゃないんです」
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ある時、木付琳主将からそうした言葉が伝わってきた。4月にスタートした直後には、神野は自分の経験則をベースに指導していた部分があった。「確かにそうだな」と思ってハッとした。
「自分だったらこのくらいの練習はするよね。食事はここに気をつけて、ケアは最低限このくらいはやるよね。そういう、試合に向けての調整について自分の当たり前を選手に求めていったら、ギャップが生じていたんです。
確かに自分だって、そういう言い方をされると嫌ですし、自分は自分だ、と思ってしまう。僕はこうしていたんだからみんなもそうやって、という指導だと、自分たちはそんなのできません、みたいな雰囲気を感じたので、夏ぐらいから修正していくようにしたんです」

