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「同期はとにかく個性派揃い」青学大前主将・田中悠登の箱根駅伝優勝秘話「外出禁止提案でミーティング大荒れ」「手洗い徹底に川柳大会発案」

posted2026/01/08 11:02

 
「同期はとにかく個性派揃い」青学大前主将・田中悠登の箱根駅伝優勝秘話「外出禁止提案でミーティング大荒れ」「手洗い徹底に川柳大会発案」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

2024年シーズンの4年生は強力なメンバー揃いであると同時に個性派揃いだった。田中さん(前列右端)はキャプテンとしてチームの一体感を高めるために様々な努力をしたという

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Kiichi Matsumoto

 第102回箱根駅伝で3連覇を果たした青山学院大。昨年、総合優勝を飾った青学大のキャプテンだった田中悠登さんは、いま郷里の福井で社会人生活1年目を過ごしている。実業団ランナーとはならずに、アナウンサーという職業を目指した理由から、後輩たちへの思い、そして現在準備中のある企画まで語りつくした。(本文中の学年は当時)〈NumberWebインタビュー全3回の2回目/つづきを読む

 第101回箱根駅伝で総合優勝を果たした青山学院大。現在、FBC福井放送でアナウンサーとして活躍中の田中悠登さんは、この時、チームのキャプテンだった。

個性派揃いの同期をまとめきれるのかな

 陸上と就職活動が同時進行し、「人生で一番キツかった」という時期を経験していた、夏前のトラックシーズン。田中さんをはじめ主力の4年生(鶴川正也、太田蒼生、若林宏樹、野村昭夢、白石光星)を軸としたチームの一体感は、まだ醸成されていなかった。

「4年生は本当に個性派揃いで、キャプテンになりたての頃は自分も余裕がなかったですし、まとめていけるのかな、大丈夫かなって思った時もありました。でも次第に、変にまとめるより、これだけ個性派がいるならそれを活かした方がいいなって思ったんです。

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 僕の好きな言葉に、サッポロビールのスローガンの『丸くなるな、星になれ』というのがあるんですけど、角を取って丸くすれば統率は取りやすいのかもしれないけど、それは彼らにストレスを与えますし、彼らの個性を活かせない。ある程度、自由にしてもらいつつ、箱根で勝ってゴールの大手町で笑うために、それぞれが正しいと思うことをしてほしいと声掛けをしてからは、うまく軌道に乗ったと思います。それが夏合宿の頃でした」

出雲と全日本の悔しさ

 夏が終わるころには、チームのまとまりは高まって、駅伝シーズンに突入していった。3冠達成を目標に、初戦の出雲駅伝を獲りにいったが、結果はまさかの3位。全日本大学駅伝では田中さん自身も5区(4位)を駆け、2区からトップを走っていたが、アンカーの8区で駒澤大と国学院大に追い抜かれてまたも3位に終わり、悔しさにまみれた。

「最初に出雲で勝てなかった時は、『マジか』って思って、けっこうへこみました。3冠を狙っていたので……。でもその後、田幸(寛史)コーチと話をして『やってきたことは間違いないから、そこはブレちゃダメだ』と言われたんです。

 全日本も負けたんですが、それまでやってきた過程をもう一度振り返れば間違っていないということ、さらにこれだけ国学院大や駒澤大との差が開いている現状を考え、箱根に向けて自分たちの力を100%発揮するために、これまでやってきたことプラス、何かできないかというのをチームで話し合ったんです」

【次ページ】 手洗いうがいテーマの川柳大会

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