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「初年度でニューイヤー駅伝出場→最下位」も…“山の神”神野大地監督と箱根駅伝未経験ルーキーの1年間「神野さんは先輩以上、監督未満の近さ」
posted2026/01/02 11:05
MABPマーヴェリックで実業団1年目にしてニューイヤー駅伝出場を果たした山平怜生。神野大地監督との1年間を語った
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Ichisei Hiramatsu
まずは、新卒選手の中でも目を見張る成長ぶりを見せた山平怜生が語る。〈全5回の1回目/つづきを読む〉
MABP(M&Aベストパートナーズ)マーヴェリックは、2025年4月に本格的に始動した。
移籍組が3人、新卒は4人、外国人選手が2名の9名のメンバーで、新卒メンバーに箱根駅伝経験者はいない。移籍組以外の力がまだ未知数というなか、ニューイヤー駅伝に出場することを最大のターゲットとした。
そして、7カ月後、神野大地監督は、その最大のミッションをクリアした。始動1年未満のチームで、初挑戦ながら東日本実業団駅伝を6位通過。ニューイヤー予選突破に導いたのだ。その手腕は、指導者としてもトップクラスではないのか。彼に導かれた選手、そして彼を支えたコーチは神野監督をどう見ていたのか。それぞれ、今季の自身の成長とともに、聞いた。
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「神野監督は、どんな監督ですか?」
神野さんに教えてほしいと思った
東日本実業団駅伝で1区を任され、区間4位でニューイヤーへの流れを作ったのが、山平怜生だ。仙台育英高校の先輩・吉居大和に憧れ、中央大学に入学。2年時は関東インカレのハーフで3位になり、箱根駅伝も視野に入ったが、最後の最後で外されて悔しさを噛みしめた。結局、エントリーメンバーには入ったものの4年間で一度も箱根出走ができなかった。
今季、新卒でMABPに入社。勧誘を受けたのは大学4年の4月だった。
「新しいチームでスタートするということで興味がありましたし、シンプルにおもしろそうだなと思いました。それに神野さんは、小中時代、箱根駅伝で活躍されているのを見て、すごいなって思っていましたし、その神野さんに教えていただきたいと思ったんです。陸上の実績がある方なので、指導経験の有無は気にならなかったですね」
MABPに入って練習がスタートすると、最初に感じたのは個別主義が徹底され、練習メニューも含め、自由度が非常に大きいことだった。
「大学の時は人数も多いので、与えられたメニューをこなす感じだったんです。でもMABPでは、ポイント練習は出されたメニューをやりますが、その際も神野さんやコーチの近藤(秀一)さんと、体調や状態に不安がある場合ボリュームを減らしたいとか、細かく調整ができますし、個人の力や状態に合わせてメニューを組んでもらえます。本当にストレスなく練習に集中できるのが大きいです」

