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[コラム(1)]ドジャースナインのリアルなパパ事情
posted2025/12/30 09:00
ボブルヘッドデーでは当該選手の家族が始球式を行うのが恒例。子供がマウンドに立ち、父たちは捕手を務める
text by

青池奈津子Natsuko Aoike
photograph by
AFLO
「あ、今年もやるんだ」
7月6日、ドジャースタジアムのクラブハウスへと続く通路。トロフィーや歴代の名選手らの写真が並ぶ、ドジャーブルーがメインの装飾の中で、ひときわ目を引くピンク色のバルーンアートが準備されていた。
「Daddy Daughter Dance 2025」
選手が着替えもするロッカールームは、普段は選手の息子たちしか入れないが、この日は特別に娘も入って父親と過ごすことができる。ドジャースが昨年から始めた企画で、今年はデーゲームの後にダンスパーティーが開かれた。ヘアメイクブースが設置され、試合の間におめかししたガールズが、思い思いのドレスを纏い、特設されたピンクのダンスフロアで楽しそうに踊る。でも、誰が一番楽しそうかと言えば、パパ=選手たちである。
「父親でいることが大好きだもん。地球上で最高のことだと思う」
普段のインタビューではまず見られない、溢れる笑顔で子育てと野球の両立について語ったのはマックス・マンシー。このオフに3人目の誕生を予定している(2人目の女の子だ)が、最初の2人はシーズン中に誕生したため、生活リズムがガラリと変わるのは大変だったはずだ。
「それが、予想していたより疲れていない自分がいたんだ。父親になることが嬉しくて仕方なかったからだと思う」
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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