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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「げっ!」鎌田大地8~10週間離脱に“Fワード”で嘆くロンドンっ子…加入直後「かなりイマイチ」→「アイラブ・ダイチ!」手のひら返しのナゼ
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph bySebastian Frej/Getty Images
posted2025/12/20 17:02
強豪ひしめくプレミアリーグで上位争いをするクリスタル・パレス。鎌田大地は主力として力を発揮している
「初めのうちは、かなりイマイチな印象。けど今では、少なくとも及第点で、頼りになる選手だ。自信も感じられる。高給取りだけに、契約を更新してくれと拝み倒すつもりはないが、残ってくれるのなら異存はない」
これは、彼の長女が務める会社の営業マネージャー、セブさんの意見である。さらに末娘のフィアンセだというジョスさんも、こう語る。
「今季は頭から快調で、主力。彼がコントロールしていると感じる試合が多い。(監督の)グラスナー次第なのかもしれないけど、ぜひとも残って欲しい」
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1年前であれば、今季末で満了となる現契約も、時を前後して報じられた重傷の知らせも、パレスのファンは大して気にしなかったに違いない。ところが、鎌田の引き留めは、パレスにとって来夏の重要課題と報じられている。
この状況が、鎌田をめぐる2025年12月後半の現実である。
心配しないで。できる限り早く復帰します
シティに敗れても得失点差で5位と、CL出場権争いに食い込もうとするチームのサッカーを下支えする、「パレスの旨味」。鎌田の持ち味は、第1回でも触れた通り――2024年夏の移籍後しばらくはファンから理解されなかった感がある。しかしこの1年ほどの間に、パレスのサッカーを“おいしく”する大切な要素として認知され、地元サポーターに好まれるようになったのだ。
〈Don’t worry. I will come back as quick as possible.〉
(心配しないで。できる限り早く復帰します)
自身のインスタグラムにそうつづった鎌田は、食通ならぬ“パレス通”が待ち侘びる中で――2026年の2月後半、ピッチに戻ってくる見込みだ。

