「げっ！」鎌田大地8～10週間離脱に“Fワード”で嘆くロンドンっ子…加入直後「かなりイマイチ」→「アイラブ・ダイチ！」手のひら返しのナゼ

鎌田離脱にファン思わず“Fワード”

　掲示板型SNSサイトを見ると、クリスタル・パレス（以下パレス）MF鎌田大地の戦線離脱に、こんな反応が並んでいた。

「sh*t（げっ）!」「f**k（マジかよ）」「massive blow（大打撃）」

　強豪ひしめくプレミアリーグにあって、パレスは上位争いを繰り広げている。そのチームの「うま味成分」となったのは、在籍2年目の鎌田大地である。2025年の初頭は交代要員の枠を出なかった日本代表MFがじわじわと存在感を増し、FA杯ファイナルでは強豪マンチェスター・シティを撃破する決勝ゴールの起点になるなど、クラブに史上初となるタイトルをもたらした。

FA杯優勝に貢献した鎌田　©Sebastian Frej/Getty Images

ADVERTISEMENT

　そんな鎌田にとって“25年後半戦”の滑り出しは、同じウェンブリー・スタジアムで、再び意義のあるパスをジャン・フィリップ・マテタに送ることになった。

　8月10日のコミュニティーシールド。パレスは昨季FAカップ王者として、リーグ王者リバプール相手に2度のビハインドを追いつき、PK戦の末に下した、追撃となる1点目のPKは、鎌田が放った中盤からのダイレクトスルーパスによって得たものだった。

　自身は前半途中で負傷退場したものの、鎌田は強豪相手に再び結果を出したのである。

「どこのチームも、ウチとやるのは難しいと思う」

　こうも語っていたが――実際、対戦相手にとって厄介な相手となったパレスは、今季プレミア開幕6戦を3勝3引分けの無敗スタートで飾った。痛めた膝が癒えた鎌田はコンスタントな活躍を見せると、全3試合に先発した9月のリーグ月間最優秀選手にノミネートされ、クラブのファン投票では同月のチーム最優秀選手に選ばれている。

リバプール戦で見せた「鎌田の味」とは

　クラブ公式サイトでプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは、第6節リバプール戦である。

【次ページ】　タックル連発→判定に不服そうな姿にファン歓喜