「金満球団。野球を台無し」“嫌われたドジャース王朝”の本質は大谷翔平でも“中0日”山本由伸でもなく「仲間と…特別なんだ」マンシーがポツリ 

　スター選手をずらりと揃え、総年俸は史上最高額となる4億1500万ドル。長年にわたり「金満球団」「野球を台無しにしている」と批判されてきたドジャースは、スポーツ界における経済格差をめぐる議論に、さらに油を注ぐばかりだ。

　来年には労使交渉が待ち構えており、ドジャースはその批判の矛先となるだろう。批評家たちは、北米の主要プロスポーツリーグの中で唯一サラリーキャップ制度〔訳注：年俸総額に上限を設ける制度〕が存在しないMLBにおける問題の最たる例として、この球団を取り上げるに違いない。

　こうした懸念の一部は、確かに正当だ（ドジャースはMLB史上、かつてない規模で資金を投じており、他球団の大半をはるかに上回っている）。しかし、誇張されすぎている面も否めない（ドジャースはリーグ規定の範囲内で支出しており、選手のために収益を再投資する割合は、ほとんどの球団よりも高い）。

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　だが当の選手たちは、そんなことは気にしていない。

仲間とともに…とても言葉では言い表せない

　結局のところ、その資金力のおかげで、ワールドシリーズ連覇を成し遂げる戦力が集まったのだ。だが、土曜の第7戦で立ちはだかった精神的・肉体的な試練を前に、彼らを支え、勝利へと導いたのは、それとは別の力だった。

「ドジャースに入団してユニフォームに袖を通したら、考えることは決まっている。『試合に勝つために自分がやるべきことをどう果たすか。チームの勝利にどう貢献できるか』──それだけだ」

　マンシーのかすれた声が、かすかに震えた。

「仲間とともに特別なものを築き上げてきた。そして、それを今や多くの人が知ってくれている。それがどれほど大きなことか、とても言葉では言い表せない」

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