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日本代表F組は「そこそこ死の組」だが…W杯で意外と多い「優勝経験国の最下位敗退」内紛、大黒柱のケガで屈辱2回はドイツでもイタリアでもない 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2025/12/06 17:49

日本代表F組は「そこそこ死の組」だが…W杯で意外と多い「優勝経験国の最下位敗退」内紛、大黒柱のケガで屈辱2回はドイツでもイタリアでもない<Number Web> photograph by PA Images/JIJI PRESS

北中米W杯の組み合わせ、各組をじっくり見るとハッキリとした「死の組」はないように見えるが……。

天国:スペイン、オーストラリア、パナマ、ニュージーランド
地獄:スペイン、コロンビア、ノルウェー、ガーナ

 もし地獄が現実になっていたら、4カ国以外のサッカーファンは大盛り上がりだっただろうだが……。もう一度、組み合わせを眺めるとI組とL組、そしてオランダ+日本などFIFAランキング近めの3カ国というF組は、“そこそこ死の組”といったところか。実際に抽選会後、森保一監督も放送局に向けて行なったインタビューで「非常に厳しいグループになったかなと思います」と語っていた。

98年以降の「死の組」と波乱を見てみると

 日本が初出場を果たした1998年フランス大会以降、抽選会が終わるたびに「死の組」の存在は話題になってきた。代表的なものを挙げてみよう。

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98年D:ナイジェリア、パラグアイ、スペイン、ブルガリア
02年F:スウェーデン、イングランド、アルゼンチン、ナイジェリア
06年C:アルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア
10年G:ブラジル、ポルトガル、コートジボワール、北朝鮮
14年D:コスタリカ、ウルグアイ、イタリア、イングランド

 2010年代前半までは、オリセーやオコチャのナイジェリア、ドログバやコロ・トゥーレ、トゥーレ・ヤヤを擁したコートジボワールなど、身体能力に優れるアフリカ勢が“厄介な相手”とされてきた。一方でここ2大会は開幕前にいわゆる「死の組」と大騒ぎになったグループはない。

 上記の組だけでなく……抽選会時点では“まずまずの組み合わせ”だったはずが、しばしば波乱、言わば「終わってみたら死の組」が発生している。番狂わせが起きた主なグループと順位を見ていこう。

98年D:ナイジェリア、パラグアイ、スペイン、ブルガリア
02年A:デンマーク、セネガル、ウルグアイ、フランス
02年F:スウェーデン、イングランド、アルゼンチン、ナイジェリア
10年A:ウルグアイ、メキシコ、南アフリカ、フランス
10年F:パラグアイ、スロバキア、NZ、イタリア
14年B:オランダ、チリ、スペイン、オーストラリア
14年D:コスタリカ、ウルグアイ、イタリア、イングランド
14年G:ドイツ、アメリカ、ポルトガル、ガーナ
18年F:スウェーデン、メキシコ、韓国、ドイツ
22年E:日本、スペイン、ドイツ、コスタリカ
22年F:モロッコ、クロアチア、ベルギー、カナダ
22年H:ポルトガル、韓国、ウルグアイ、ガーナ

 こうして見るとほぼ毎大会、ヨーロッパ強豪国のどこかしらが早期敗退の憂き目に遭っている。

意外と多い欧州勢の最下位…内紛があった国は?

 21世紀に入ってのW杯で最も大波乱だったのは、14年のD組である。

【次ページ】 意外と多い欧州勢の最下位…内紛があった国は?

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