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W杯日本代表、F組も決勝Tも“難敵だらけ”…要注意はオランダでも欧州PO枠でもなく「過去7戦1勝だけのGS第2戦」予選10戦無失点チュニジアでは
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茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAFP/JIJI PRESS
posted2025/12/06 17:48
北中米W杯、日本代表はグループFに振り分けられたが……過去大会から学べる傾向と対策、教訓とは
22年カタールW杯→ポット3
★ドイツ○、コスタリカ●、★スペイン○=1位
なんだかんだ言って、難易度が最も高かった=ツイてなかった。今から3年前、開幕前に優勝経験国であるドイツとスペインに勝つと想像した人は、ごく少数に限られたのは間違いない。なのに、誰もが覚えている興奮の1位通過である。北中米W杯は引き続き森保一監督が率い、各ポジションを見ても板倉滉に鎌田大地、久保建英、上田綺世ら前回大会メンバーが所属クラブでさらに存在感を増した経験値は大きい……が、ここで引っかかるのが「コスタリカ●」だ。
じつはグループステージの組み合わせ以上に注目したいのは、第1戦~第3戦の通算成績である。
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第1戦:●△●○●○○=3勝3敗1分
第2戦:●○△●△△●=1勝3敗3分
第3戦:●○●○●●○=3勝4敗
第2戦は堅守チュニジア…教訓を生かせるか
第1戦、第3戦で勝った大会はすべて2位以上に入っている……という分析はよく目にしてきたが、明らかに第2戦で勝ち点3を獲り損ねてきた事実は見逃せない。前述したクロアチア戦、ギリシャ戦もそれにあたる。
第2戦で勝利したのは自国開催の02年ロシア戦だけなのに加えて、各大会の優勝候補クラスと戦ったのは、南アフリカW杯のオランダ(準優勝)だけ。カタールW杯でも「勝ち点3が必須だったはず」のコスタリカ戦で、守備を固める相手にカウンター1発の0−1で沈んだのは、ドイツ、スペイン戦の勝利とはまた別の大きな教訓と言える。
その中で、堅守を誇るチュニジア相手に“GS第2戦で勝てない説”を払拭できるか。要注意の大一番と言えそうだ。
欧州列強国が“死の組以外”で沈んだケースも
とはいえ今回の日本のグループ●は、カタールW杯に比べれば決して悪いものではない。一方で死の組が発生したが……過去大会を振り返ると、近年はヨーロッパの列強国が“死の組以外”で沈んでいるケースも散見している。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

