井端監督がホメた「（曽谷は）良かったねー」現場記者が聞いた…WBC30人枠に急浮上する“意外な2人”、コーチが「足のスペシャリストは絶対必要」 

評価◎【1】井端監督がホメた左腕「良かったねー」

　WBCメンバーは、ドジャースの大谷翔平投手、山本由伸投手らを筆頭にMLBに所属する「メジャー組」が最優先となる。国内組で、侍ジャパンの常連ではない選手が滑り込むには狭き門だが、この2試合で評価を急激に上げた選手がいる。

　1人は、第1戦に先発したオリックスの3年目左腕・曽谷龍平投手だ。3回44球で1人のランナーも許さない完全投球。150km超のキレのあるストレートにフォーク、スライダーを交えて3番の宋成文を空振り三振に仕留めるなど韓国代表のパワーヒッターを完璧に抑えた。

3年目左腕・曽谷龍平（オリックス、24歳）。韓国との1戦目、3回44球で完全投球　©Nanae Suzuki

「結果的にパーフェクトでできましたし、ゾーンで強く勝負できた。最高のアピールになったと思う」と曽谷。宮崎合宿中は苦戦していたWBC球の扱いも克服し、むしろキレを増した24歳の快投に、試合後の井端監督も「良かったねー。（球速より）めちゃくちゃ速く見えた」と興奮を隠しきれない様子だった。

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　WBC本番で日本の投手陣は、前回大会と同様に2人の先発投手が1試合で2、3回ずつを投げる“ダブル先発”の態勢で臨む見通しだ。曽谷が狙うのはこの第2先発の“左腕枠”で、今回選出されていないチームメートのオリックス・宮城大弥を筆頭に、中日・金丸夢斗や西武・隅田知一郎がライバルとなる。

「（日本代表での）自分の役割としてはロングのリリーフだと思っているので、いつ言われても投げられる態勢を作ってチームに貢献できるピッチングをしたい」。金丸、隅田は、韓国戦や広島との練習試合でいずれも課題を残した投球内容だったこともあり、曽谷の鮮烈なピッチングはより際立つ形となった。

評価◎【2】「サニブラウンに勝った男」

　もう1人、評価を上げた“伏兵”がいる。

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