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「ユースに上がれず、高校でプロのオファーなし」代表DF“新主力”渡辺剛の七転び八起き人生「壁は乗り越えるもの」「W杯にもプレッシャーなし」 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/11/23 11:41

「ユースに上がれず、高校でプロのオファーなし」代表DF“新主力”渡辺剛の七転び八起き人生「壁は乗り越えるもの」「W杯にもプレッシャーなし」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

ついに代表に定着しつつある渡辺剛だが、これまでのサッカー人生は平坦ではなかった。壁を一つ一つクリアしてきたその哲学とは?

「これまで、できないことを求められるというのを繰り返してきたように思います。東京のときも健太さんに『球際に負けるな』ということだったり、ビルドアップについても色々と言われました。そういうのをクリアしながら試合に出してもらった。

 出られない時もありましたけど、その経験があって、環境を変えても、そこでスタメンを取って、ということができている。一つ一つの壁をクリアしていくのが好きだし、そういうところも今では自分のストロングではあるのかなと思っています」

 ジュニアユース、高校、大学、FC東京、ベルギー時代、そしてこの夏、「W杯のために少しでも上のレベルで、と思って」移籍したオランダのフェイエノールトでも、大小の壁を乗り越えて今がある。代表でもアジアカップの悔しさを糧にして、復帰後は試合のたびに評価を高めてきた。

今の自分にはプレッシャーはない

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 いよいよワールドカップのメンバー入りが現実味を帯びてきたようにも映るが、本人はどう感じているのか。ガーナ戦後に聞いた。

「その目線で見たら、これまではチャンスもなかったですし、何もなかったところから、試合に出るチャンスも増えてきて、自分自身でやれているという自信はあります。ただ、もう選ばれるだけじゃなくて、その舞台で何ができるかを今から考えないといけないと思っています。やっぱり、そういう思いでいないとだめだと思う。

 自分にとってワールドカップは未知の世界。メンタリティーも、コンディションも、体についてはケガしてないこともそうだし、どうやって大会に合わせていくか。もちろん、もっと成長しなければいけないのは当然ですけど、今の自分にはプレッシャーはないし、どれだけできるか楽しみです」

 北中米W杯本番まで残り7カ月。その間にも壁に直面する時が来るかもしれない。ケガ人が復帰してくれば、メンバー争いもますます熾烈になるだろう。だが、これだけははっきりしている。渡辺には全てを乗り越える覚悟も、自信もある——。

〈全2回の2回目/はじめから読む

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「9月から、出場すればチーム不敗」気づけば代表常連…DF渡辺剛28歳が実は凄い!「ガーナ戦は狙い通り追い込めた」「代表にはもっと競争が必要」

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