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「日本のテレビは決して言わない」ブラジル人記者が日本代表11月連勝にズバリ本音「収穫はサノ」「ボリビアは平地だと南米最弱なのに」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/11/21 17:25

「日本のテレビは決して言わない」ブラジル人記者が日本代表11月連勝にズバリ本音「収穫はサノ」「ボリビアは平地だと南米最弱なのに」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

日本代表11月シリーズで躍動した佐野海舟。ただし全体的な試合内容について、日本通のブラジル人記者は手放しで賞賛することはなかった

「攻撃の形としては、非常に良かった。ただし、相手GKにも助けられた。W杯へ出場するGKなら、止めてしかるべき。でも、こういう場合、日本のテレビはそんな無粋なことは決して言わない(笑)」

――GKに限らず、後半はガーナの選手は疲労が目立ち、動きが鈍かった。

「ガーナは試合2、3日前に日本へ到着したばかりで、明らかにコンディションが悪かった。アフリカ人選手が身体能力を発揮できなければ、良さは半減する。ただ、それは相手の問題。日本はそれとは関係なく攻め続け、追加点を重ねるべきだった」

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――相手に合わせてしまった?

「そういうこと。日本は相手が強ければ強いなりに、弱ければ弱いなりに、レベルを合わせてしまう。本当に強いチームは、相手が隙を見せれば大量得点を奪って叩きのめす」

――この試合で好評価を与えたい選手は?

「最大の収穫は佐野。遠藤の代役を務めたわけだけど、運動量は遠藤以上で、先制点をアシストするなど攻撃面でも貢献した。鈴木も、ブラジル戦に続いて素晴らしかった。一方で田中は運動量が少なく、攻撃参加が少なかった。上田は、二度のチャンスを決め切れなかった」

ボリビア戦も「弱い相手に合わせてしまう」問題が

――続くボリビア戦でも3−0の勝利を飾りました。

「こちらもガーナ戦と同様、相手のレベルに合わせてしまった。彼らは平地では南米最弱なんだけど……」〈つづきは【下の関連記事】へ〉

#2に続く
「ケイトとダイゼンは低迷を脱した」日本代表序列争いをブラジル人記者が斬る…ボランチは遠藤航か佐野海舟か問題も言及「純粋なプレーでは」

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