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「あれ、スネルの顔色がおかしい…」NHK解説者が見たドジャース・スネルの“異変”…攻略を先導した「愛されキャラ」のある選手とは 

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小早川毅彦

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa

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photograph byGetty Images

posted2025/10/27 17:51

「あれ、スネルの顔色がおかしい…」NHK解説者が見たドジャース・スネルの“異変”…攻略を先導した「愛されキャラ」のある選手とは<Number Web> photograph by Getty Images

ワールドシリーズ第1戦に先発したスネル。小早川氏がスネルの異変に気づいたのは、その「目元の顔色」だったという

 以前はまあ今ほど貫禄がついてはいなかったんですが(笑)、小さな体でバッティングも良くて、好きな選手です。このポストシーズンでも、必死でホームまで激走したカーク選手に、ブラディミール・ゲレーロJr.選手が走る身振りをしながら「走れ走れー!」とリアクションしたりしていて、ほっこりしましたね。そんな人気者のカーク選手が乗ってきたというのは、チームにとっても大きいでしょう。

 あとは、バンダ投手から代打満塁ホームランを打ったアディソン・バージャー選手も面白い選手です。シーズンでも21本塁打を放っていますが、今時のメジャーリーガーでは非常に珍しい、足を上げてタイミングを取るタイプの左打者です。比較的細身ですが、上げた足を振り下ろすパワーをうまく使って、相当速いスイングスピードを出せているので、捉えれば飛距離が出ます。この選手も、第3戦以降注目したいところです。

大谷翔平のスペシャルな存在感

 さて、今後の展開についてですが、やはり最大のキーマンのひとりが大谷翔平選手であることは言うまでもありません。第1戦では大勢が決したあとではありましたが、「なぜあれが入るんだ」というようなホームランを放ちましたので、状態は悪くないはずです。ただ、これまで対戦してきたフィリーズ、ブルワーズ同様、ブルージェイズも大谷選手を最優先で厳しくマークしている雰囲気を感じます。

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 ブルージェイズファンが、以前大谷選手が入団寸前まで行ったという報道があったのに引っかけて、「We don’t need you!(君なんかいらないよ!)」と大コールしているシーンがありましたが、他の選手ではなかなか目にしないような場面です。移籍報道が過熱していた時期には、シアトルでしたか、ファンが「Come to Seattle!(うちに来てー!)」とコールしていたこともありました。チームどころか、メジャーリーグ全体を代表する選手なんだな、ということがよくわかります。それだけに、厳しくマークされるのも当然ということでしょう。

【次ページ】 サイ・ヤング賞の2人をどう攻略するか?

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