「あれ、スネルの顔色がおかしい…」NHK解説者が見たドジャース・スネルの“異変”…攻略を先導した「愛されキャラ」のある選手とは 

　ここまでのポストシーズン3戦ではほとんどそれが出なかったんですが、この日は結構赤くなっているのを見て、ちょっとこれまでの投球とは違うかなと思ったんです。結局、6回に粘られて四球、ヒット、また粘られて死球というところで降板。やはり、ブルージェイズ打線に過剰に反応してしまったのかなと。その後、リリーフ陣がブルージェイズ打線に飲み込まれて一挙に9点を失い、4-11で敗れるという結果になりました。

汗をぬぐうスネル。いわれてみれば目元がやや紅潮している？　©Getty Images

リリーフの起用は間違っていたのか？

　ドジャース最大の懸案のブルペン陣がやっぱり打ち込まれてしまったということで、起用法などについていろいろ言われているようですが、まあ正直言いますと、ドジャースとしてもやりようがなかったんじゃないでしょうか。継投のタイミングなどは分かりませんが、エメット・シーハン投手から左のアンソニー・バンダ投手という人選は別に間違いではなかったと私は思います。

　同点の6回という時点で、ピンチとはいえクローザーの佐々木朗希投手をつぎ込むということでもないでしょうし、家庭の事情で不在の左腕アレックス・ベシア投手にしても、いないことは痛いですが、いたとしてもあそこで出すかというと、ちょっと疑問がありますからね。打たれてしまった2投手は、ホームに戻って切り替えて、次はもう少し楽な場面であれば持ち味を出せるはずです。

「愛されキャラ」のカーク

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　逆にスネル投手らを攻略したブルージェイズ打線では、アレハンドロ・カーク選手の活躍が目立ちましたね。この日は一発も打ちましたが、先ほどから申し上げている「積極的な粘り」という打法を最も見せた1人でした。

　実は私は個人的にカーク選手のファンで（笑）。今はリーグを代表するレギュラー捕手になって、ちょっと厳しい表情でプレーしていますけれど、少し前までは、いつもニコニコしている愛されキャラで、かわいがられていたんですよ。約173cmと小柄で、ちょっとこう丸っこくて。

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