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「タフさ、強さ、高さ、巧さ」でブラジル制圧の新星・鈴木淳之介に久保建英も驚嘆…超攻撃的守備“戦術カタール”遂行でメンバー入り猛アピール 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/10/17 18:06

「タフさ、強さ、高さ、巧さ」でブラジル制圧の新星・鈴木淳之介に久保建英も驚嘆…超攻撃的守備“戦術カタール”遂行でメンバー入り猛アピール<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

ブラジル戦、ルイス・エンリケとマッチアップする鈴木淳之介。1対1の勝負にことごとく勝っていった

 一緒に3バックを組んだ谷口彰悟は「今日は本当に僕の両サイドが対人も含めてかなりやってくれて非常に頼もしかった。その2人をしっかりコントロールするのが僕の仕事の一つでしたが、2人は相当ハードワークしてくれたので、かなり救われました」と語り、パラグアイ戦に続きキャプテンマークを巻いた南野拓実は「試合展開的にそうするしかなかったのですが、1点を取ったら、どんどん前に行こうと。それがやれる感覚はみんなにあったと思うし、ディフェンス陣が本当に1対1でしっかり止めてくれていた。淳之介とか、彰悟くんも久しぶりの代表やけど、安定感のあるプレーをしていた」と守備陣の存在が、後半の逆転劇に欠かせなかったと指摘した。

「戦術カタール」を支えたプレーぶり

 堂安律によれば、ブラジル戦ではDF陣からの要望と、監督・コーチとの話し合いによって、相手の強力な3トップを警戒し、前半はハイプレスを自重することになったという。基本的にはミドルブロックを組み、迎え撃つ守り方を実践した。だが、2点をリードされ、南野が言う通り、「そうするしか」なくなった。

 そして後半開始からマンツーマンで前からボールを奪いにいった。堂安はリスクを冒して行う『攻めの守備』を選手間で『戦術カタール』と呼んでいると試合後に明かしたが、その戦い方を実践する場合、当然ながら後ろも相手と数的同数となってしまう。ただ依然としてブラジルの3トップは警戒が必要だったものの、前半の戦いの中で日本の3バックは同数となっても対応する自信を深めていた。特に、これが代表3キャップ目の鈴木淳のプレーに全く不安要素がなかったことが大きい。

【次ページ】 ビルドアップでも非凡なスキルを見せた

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