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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「佐々木朗希のスピードが出ない」「トライネン、正直変わってない」NHK現地解説者が見たドジャース“薄氷”勝利に「球種の少ない投手問題」
posted2025/10/16 19:45
強敵ブルワーズに連勝を飾ったものの、リリーフに回って初めて不本意な投球になってしまった佐々木を小早川氏はどう見たのか
text by

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph by
Getty Images
MLBはいよいよ、地区シリーズを勝ち抜いたチームによるリーグチャンピオンシップシリーズに突入しましたね。私は引き続き、NHKの現地解説を担当しています。
第1戦、第2戦はブルワーズの本拠地ミルウォーキーのアメリカンファミリー・フィールドで行われました。私なんかはつい、昔のキャッチコピーで“ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー”を思い出してしまいますね。シカゴから北に車で2時間弱というところで、それこそ緯度は北海道と同じくらい。すでに肌寒くて日本の晩秋くらいの気温ですが、ドーム球場の中にいれば、そこまで寒さは感じません。
ドジャースが地区シリーズで対戦したフィラデルフィア・フィリーズのファンは実に熱狂的で、殺気だっているほどだったのが印象的でしたが、ミルウォーキーのファンは同じく熱心ではあっても、ちょっと違う温かみみたいなものがあります。ネーミングライツで球場についている企業の名前じゃないですが、ファミリー連れも目立ちますね。おじいさん、お父さん、お孫さんでやってきて、大人は名物のビールを楽しんでいるというような感じです。残念ながら、私はアルコールがダメなのでビールを飲めないんですが(笑)。
リリーフに回って最大の試練になってしまった佐々木
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さて試合はドジャースが敵地での連勝を飾りました。なんといっても、ブレイク・スネル、山本由伸の両先発投手の好投が最大の勝利の要因でしたが、日本のファンの方々は第1戦で登板した佐々木朗希投手の出来が気になったかもしれませんね。
2-0とリードした9回裏、まさにクローザーとして登場したのですが、1死から四球と二塁打でランナーを出し、犠牲フライで1点を失って、さらに四球を与えたところで投げきれずに交代となりました。

