「あそこは佐々木朗希でしょう」ロバーツ監督の“謎采配”に山下大輔がズバリ「正直、シーズン中から…」連覇の可能性は？「大谷翔平はちょっと心配」 

ドジャース連覇の可能性は？「問題はリリーフ」

――実際のところ、佐々木のリリーフ適性は高いんでしょうか。先発しか経験のないピッチャーがいきなりクローザーを任されるというのは、素人目には大変なのではと思うのですが……。

山下　たとえば大魔神・佐々木（主浩）も最初は先発だったけど、速い球とフォークがあったから、プロ野球の分業化の流れのなかで抑えにハマったピッチャーでした。佐々木朗希も、球種的にはある意味で大魔神タイプというか。100マイル以上のストレートと大きく落ちるフォーク。特にあのフォークはメジャーの一流打者も戸惑うレベル。だから初球からまっすぐに反応して、早打ちしてきているんでしょう。いずれにしろ、クローザー適性は十分にあると思いますよね。ただ、連投はどうなんだろうね。

――やはりそこはコンディション的に難しいですか。

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山下　リリーフとして実績のあるピッチャーだったら、メジャーの監督は連投でも回跨ぎでもどんどん使うと思う。特にポストシーズンはレギュラーシーズンの使い方とはまったく異なってくる。佐々木もそうさせたいレベルの投球はしているけど、こと「ドジャースの佐々木朗希」にかぎっては、たぶんしないんじゃないですか。やっぱり今季故障して、リハビリをした投手ですから。調子がいいからって無理な使い方はしない気がします。これまでの経緯からして、せっかく復活したのに潰したら大変だというリスクもある。本当に余裕がないときはどうなるかわからないけれどね。

フィリーズ戦で3回を無失点に抑えた佐々木朗希を出迎えるロバーツ監督　©JIJI PRESS

――現実的に、ドジャースのワールドシリーズ連覇の可能性はどれくらいあると見ていますか。

山下　ブレーク・スネルとタイラー・グラスノーがレギュラーシーズンで少し休めたことが大きいと思いますね。特にスネルがすごくいい状態。そこに大谷翔平もいる。逆に山本由伸はタフなシーズンを完走してあれだけの成績を残したから、多少の疲労感はあると思うけど……。彼らのようにいい先発はいるから、試合を左右するのはリリーフ。不安定な陣容だったけど、佐々木が加わったのはとてつもなく大きい。連覇の可能性をすごく感じさせるようになりましたよね。ひいき目抜きに、ドジャースが勝ち進んでいくための一番のキーになる選手じゃないですか。

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