- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「あそこは佐々木朗希でしょう」ロバーツ監督の“謎采配”に山下大輔がズバリ「正直、シーズン中から…」連覇の可能性は?「大谷翔平はちょっと心配」
posted2025/10/14 17:36
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督。その独特な采配はしばしば議論の対象となっている
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Getty Images
「正直、シーズン中からロバーツ監督の起用は…」
――フィリーズとの地区シリーズ2戦目(現地時間10月6日)、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は1点差に詰め寄られた9回2死一、三塁という場面で佐々木朗希をマウンドに送ります。この継投策に疑問を抱いた人も多かったように思いますが、山下さんはどうご覧になりましたか?
山下大輔(以下、山下) あそこはどう考えても、9回の頭から佐々木でいくべきところでしょう。いまのドジャースのリリーフ陣の状態を見たら、経験は少なくても「佐々木だろう」と100人いたら100人が思いますよ。正直、シーズン中からロバーツ監督の起用はよくわからないところがある。あれでもし追いつかれたり、逆転されたりしていたらロバーツ監督も相当批判されたと思いますけど、そういうのも佐々木が抑えて消してくれた。ドジャースの救世主であると当時に、ロバーツ監督にとっての救世主でもあるんじゃないですか。
――今季のドジャースはセットアッパーのブレーク・トライネンやクローザーのタナー・スコットが打ち込まれるシーンが何度もありました。シーズンの防御率はトライネンが5.40、スコットは4.74です。
ADVERTISEMENT
山下 シーズン終盤は特にそういうシーンが続いていたからね。ただ、佐々木は復帰したばかりだからロバーツ監督にも「すこし大事に使わなきゃ」という気持ちはあるんだと思う。実際、ロバーツ監督は「ロウキがクローザーだ」とは明言していないんですよね。長いリハビリから復帰してきたばかりのピッチャーをクローザーに固定して使うというのは、シーズンを戦ってきた他の選手の手前、言いにくいのかもしれない。トライネンも昨季はいい投球をしていたし、実績のあるピッチャー。チームの士気を考えるとマスコミへの談話というのは大事だから、多少、気は遣っているんでしょう。いま、クローザーとして一番計算できる、抑える可能性が高いピッチャーは明らかに佐々木ですよ。それは監督もわかっているけど、いろいろと配慮が必要なんだと思います。

