20歳の新鋭フェルミン・アルデグエルがMotoGP初優勝　マルケス復活戴冠の裏で進行する確実な世代交代の予兆 

　そしてタイトルを獲得して迎えた今年は集中力を欠いたのか、フリーとプラクティスで転倒を喫し、今季初めてQ2進出を逃した。予選でも今季ワースト記録となる9番手。スプリントでも6位の結果だった。スプリントでは1位14回、2位2回というとてつもない記録を残してきただけに、インドネシアGPのマルクはあきらかに異常な状態だった。

　挽回に挑んだ決勝レースでは前述の通りオープニングラップでリタイアした上、その後の検査で右鎖骨の骨折が判明。オーストラリアGPとマレーシアGPの欠場が発表された。

F1化するMotoGPの実情

　それにしても最近のMotoGPクラスは、どんどんF1化している。インドネシアGPでは日本GPで優勝したフランチェスコ・バニャイアがマシンの安定性を欠いて、決勝では最下位を走行していた8周目の最終コーナーで転倒した。

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　優勝したライダーが次戦で最後尾を走るというのは、ライダーのパフォーマンスがリザルトに大きく影響する2輪のレースではあまりないこと。だが、最近のMotoGPクラスはマシンのパフォーマンスがリザルトに反映されることが多い。それだけに、マルクが今季残してきたリザルトは「すごい」ということになる。

　大波乱のインドネシアGPが世代交代を感じさせたことは間違いない。残る4戦も、世代交代の風が吹き続けるのか注目したい。