テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

かつては因縁の仲扱い…大谷翔平が“引退カーショウとハグ”惜別弾翌日「カーショウが打撃練習で2発、大谷は“デンジャラス”」番記者ビックリ 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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posted2025/09/29 11:06

かつては因縁の仲扱い…大谷翔平が“引退カーショウとハグ”惜別弾翌日「カーショウが打撃練習で2発、大谷は“デンジャラス”」番記者ビックリ<Number Web> photograph by Icon Sportswire/Getty Images

大谷翔平は引退を表明したカーショウ本拠地ラスト登板での援護弾で“胸熱”のハグを見せたが……翌日にも驚きの光景が

 試合後に中継局のNHKの取材に応じ「カーショーの記念すべき日にしっかり勝ちで終われたのは大きい」と言った。カーショーは1-2の5回1死で降板しており、直後の惜別ホームランで黒星も消すと、2人は熱いハグを交わした。

「まだ(チームメートになり)2年目だけど、エンゼルスの時から対戦も含めて見てきましたし。勝ちで終われるようにいいところで逆転の一打が打てたのは凄く大きかった」

 と語り、表情を緩ませた。

英語での“カーショーへの感謝”談話

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 昨年の「9・19」はマーリンズ戦で3本塁打10打点2盗塁をマークして、史上初の「50-50(50本塁打、50盗塁)」を達成。チームも勝ってポストシーズン進出を決めた。今年は試合中にダイヤモンドバックスが敗れた時点で、史上2番目に長い13年連続PS進出が決定した。大谷は2年連続の「9・19」弾で「カーショーの記念すべき日」を逆転勝利で祝福した。

 13年連続ポストシーズン進出を決めた試合後は、クラブハウスでシャンパンファイトではなく、祝福の乾杯を行った。乾杯のタイミングで報道陣は入室できなかったが、ナインはポストシーズン進出を意味する「OCTOBER BASEBALL」のTシャツに着替え、フランスのシャンパン「ヴーヴ・クリコ」を飲み干して歓喜に浸った。デーブ・ロバーツ監督は「我々はこのためにトレーニングをしてきた。人生で最も重要な6週間でなければならない。2連覇だ! レッツゴー!」などとスピーチし、士気を高めた。

 ちなみに、大谷は試合後の取材対応がNHKのインタビュー対応だけだったため、日米メディア向けに球団広報を通じて英語で談話を出した。カーショーへの感謝とリスペクトを述べると最後にこう締めくくった。

「Let's enjoy this last month and go out with a splash !!」(残りの1カ月を一緒に楽しんで、全力で戦い抜きましょう)

カーショーが打撃練習で2発、大谷も2戦連発

 翌20日もカーショーと大谷が主役だった。

 試合前にカーショーがフリー打撃に参加し、スタンドのファンから大歓声を浴びていた。2本柵越えを放ってスタンドから大きな歓声を浴びるなど、全力で残りの現役生活を楽しんでいるようだった。大谷も2試合連続で本塁打を放ち、ついにフィリーズのカイル・シュワーバーの53号に並んだ。

 試合後のデーブ・ロバーツ監督の会見。なかなか大谷の打撃の話題が出なかったこともあり、私はこう質問を投げかけた。

「Is Shohei locked in?(翔平は打撃の調子が良い?)」

【次ページ】 中堅から左中間に打つときはデンジャラスだ

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