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「まるで別人」佐々木朗希に現地メディアの評価も急変!? 「ドジャースはとんでもない武器を…」同僚左腕も思わず「えげつないスプリット…OKだ、ロウキ」
posted2025/09/30 06:00
中継ぎとして登板した2試合でほぼ完ぺきなピッチングを披露した佐々木朗希。ポストシーズンでドジャースの「救世主」となれるか
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
Getty Images
メジャーリーグはレギュラーシーズンを終え、舞台はポストシーズンへと移る。
短期決戦を勝ち抜くには、攻撃力以上に救援陣の厚みが試される。シーズンを通じてブルペンの不安定さに悩まされてきたロサンゼルス・ドジャースにとって、その課題はまさに急所でもあった。
だが、そんな状況に思わぬ“切り札”が現れた。
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長らく故障とリハビリに苦しみ、ほとんど戦力外と見られていた右腕・佐々木朗希が、レギュラーシーズン最終盤の2試合で計2イニングを完ぺきに抑える投球を披露したのだ。わずか2イニングとはいえ、そのインパクトはチームの構図を揺さぶるに十分だった。
ロバーツ監督も「まるで別人のよう」
デーブ・ロバーツ監督は日米を通じてリリーフ初登板となった9月24日(日本時間9月25日)の試合後、満足げに語った。
「まるで別人のようだ。序盤の彼とは明らかに違う」
シーズン序盤、佐々木は制球難と球速低下に苦しみ、マイナーでのリハビリ登板でも当初は精彩を欠いていた。
全国紙『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者は「もはや終盤戦で佐々木が助けになるとは思われていない。日本で投げていた102マイルには遠く及ばず、マイナーでの最初のリハビリ登板2試合で投じた59球の速球から奪った空振りはわずか1球」と厳しく評していたほどだ。
だが、その評価を覆すように、24日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では2点リードの7回からマウンドに上がり、100マイルの速球で三振を奪えば、投じた13球のうち8球がストライクと制球が安定。1イニングを三者凡退で終えた。さらに2日後のシアトル・マリナーズ戦でも100マイルのファストボールと落差のあるスプリットを操り1イニングを無失点に封じ、連続のリリーフ登板で存在感を示した。

