オリンピックへの道BACK NUMBER

「平均年齢23歳のエリート集団」「日本初金メダルの天才姉妹」代表決定戦で躍進したSC軽井沢クラブとは? 上野美優が語った「笑顔のカーリング」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byJIJI PRESS

posted2025/09/18 17:01

「平均年齢23歳のエリート集団」「日本初金メダルの天才姉妹」代表決定戦で躍進したSC軽井沢クラブとは? 上野美優が語った「笑顔のカーリング」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

日本代表決定戦ではわずかの差でフォルティウスに敗れたSC軽井沢クラブ

年齢は21歳~24歳…未来への大きな糧に

 まずこの舞台に立てる喜びをかみしめ、その中でプレーに向かう姿勢があった。挑戦者として立ち向かっていた。勝敗それぞれがあっても、それに揺さぶられることなく試合を続けたことが、最終戦まで戦い抜けた理由であるだろう。

 挑戦者であろうとしても、どうしても余計な欲が出てきたり、結果によって気持ちが動いてしまうことは珍しくないにもかかわらず、貫けたからこそ、「自分たちのやらなければいけないことを最後まで集中してやりきれました」と言いきれた。

 今大会、試合でプレーした上野美優と金井は24歳、上野結生は22歳。そして今大会に加わった三浦は21歳。これからへの大きな糧を手にすることができたはずだ。それはさらなる成長への弾みになる。

「まだここで終わるわけにはいかない」

ADVERTISEMENT

 しかし上野美優自身は、まだオリンピックへの道は途絶えていない。

 9月24日に男女各1名で行われるミックスダブルスの日本代表決定戦が開幕し、3チームで代表を争う。この大会に、上野美優は日本代表決定戦の男子を制したSC軽井沢クラブのスキップ山口剛史とともに挑むからだ。

 大会を終えて、上野美優はこう語ってもいる。

「ふだんと違う空気感やプレッシャーの中、チームとしていいパフォーマンスをして最後の最後まで勝利をつかみきろうとする姿勢を貫くことができたのは、必ず今後のカーリング人生に生きてくると思います。まだここで終わるわけにはいかないので、もっと成長して世界で活躍する選手になれるよう頑張りたいです」

 来週の日本代表決定戦もまた、今回得たものを発揮し、これからへつながる機会となる。

#1から読む
北海道銀行との契約終了、貯金切り崩し生活…カーリング激闘を制したフォルティウス“苦難の過去”「最後の一投は…」敗れたSC軽井沢クラブが語った「差」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

関連記事

BACK 1 2 3
#SC軽井沢クラブ
#フォルティウス
#ロコ・ソラーレ
#ミラノ・コルティナ五輪
#オリンピック・パラリンピック

冬季スポーツの前後の記事

ページトップ