「44試合19本塁打」村上宗隆の離脱3カ月超、「防御率2.48で6勝14敗」森下暢仁、高橋宏斗も負け越し…広島・中日・ヤクルトの“大誤算” 

〈先発陣〉
ランバート21試3勝11敗116.1回 率4.26
吉村貢司郎20試6勝6敗116回 率3.18
奥川恭伸16試4勝7敗92.1回 率4.00
高梨裕稔16試2勝6敗89.2回 率3.21
アビラ14試6勝8敗76.1回 率4.24

次期エースの奥川は開幕投手を任されたが　©Hideki Sugiyama

　先発陣の成績は優秀とは言えないが、吉村とアビラの6勝が最多で、力投しても勝ち星がつかない状況だった。次期エース奥川も、パッとしない成績だった。救援陣は石山泰稚が14セーブし、防御率も1点台だがそもそも出番が少なかった。

　阪神戦は7勝14敗1分。来季、村上のMLB挑戦が規定路線と言われる。また高津臣吾監督の今季限りでの退任も決まったとされているが、ヤクルトの再起は打線に尽きる。どんな陣容になるのだろうか。

巨人とDeNAは投手陣で躓いたが

　こうして5球団を見ていくと、投手陣が躓いたのが第1回で取り上げた巨人とDeNA。打線の弱さで投手力を盛り立てられなかったのが広島、中日。そして投打ともに厳しかったのがヤクルトとなる。阪神は、投打ともに若手、働き盛りが数字を残している。その優位はしばらく続くのではないか。〈第1回「巨人・DeNAの敗因編」からつづく〉