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公立高野球部の悲鳴「野球用品が高くなりすぎ…」「公立は年間予算が15万円だけ」練習球(7000円)しか買えない学校も…甲子園、公立校減少のウラで

posted2025/09/11 17:27

 
公立高野球部の悲鳴「野球用品が高くなりすぎ…」「公立は年間予算が15万円だけ」練習球(7000円)しか買えない学校も…甲子園、公立校減少のウラで<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今夏、公立校として6年ぶりの4強入りを果たした県岐阜商。一方で今夏、公立校は史上最少6校のみだった

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中村計

中村計Kei Nakamura

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この夏も野球専門店・ベースマン立川店の店長で、「2.0超えの野球用具視力を持つ男」と呼ばれる星徹弥さんに高校野球界トレンドチェックをしてもらった。
物価高の影響が野球用品にも直撃している。“買える”高校、“買えない”高校の差は広がっていくのか? 【全2回の後編/前編へ】

◆◆◆

「グローブは6~7万円台に…」

――この夏、公立高校が史上最少の6校だったということが話題になりました。近年、野球用具も物価高の例外に漏れず高騰化が続いています。出場校の用具を見ていて、私学と公立の差は感じましたか?

星徹弥(以下、星) 甲子園に出てくるようなチームは地元のバックアップなども大きいので、そこまで差は感じませんけどね。特に金足農業や県立岐阜商など、地元で絶大な人気のある公立高校の場合はメーカーのサポート体制もそれなりに整っていますし。ただ、甲子園になかなか出られないような公立高校は大変でしょうね。

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――今、グローブは5、6万円するんですよね?

 いや、6、7万になってきていますね。あと数年したら7万円台が普通になると思います。なにせ、革が高いので。

――となると普通の家庭は買えて1つ、あるいは2つまでですよね。

 2つ買わざるを得ないことも多いんですよ。近年の傾向として、ピッチャーを酷使するわけにはいかないので、部員が少ないところはピッチャーを兼務する野手が多い。ただ、ピッチャーのグラブは単色じゃないとダメだという規定があるんです。今のトレンドとして野手用グラブは紐と本体の色が違う場合が多いんですけど、それだと公式戦ではマウンドに上がることができない。なので「今使ってるグラブだとピッチャーできないんで……」と、もう1つグラブを買いにくる選手が多いんです。

「公立の年間予算は15万円」「練習球だけで終わり…」

――プロも単色でないとダメなのですか?

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