高校野球に異変「ついに甲子園で“黒スパイク”が絶滅していた…」“白＝汚れやすい”はもう古い…令和の高校球児「汚れたのがカッコいい」新トレンド

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「とうとう“黒スパイク”が絶滅した」

――年々、さまざまな野球用具の白化が進み、この夏は、ついに黒スパイクが絶滅したと話題になりました。

星徹弥（以下、星）　甲子園常連校でいうと、北海と敦賀気比が粘っこく黒で通していましたが、この夏から白に変更していました。北海にいたってはスパイクだけでなく、ユニフォームが全部、真っ白になっていましたね。甲子園は逃しましたが、早稲田実業や作新学院もこの夏からついに白スパイクにしていました。都内でいうと数校ですね、まだ黒で粘っているのは。

今夏の北海（南北海道）。白スパイクになり、帽子やアンダーシャツも白で統一されていた　©JIJI PRESS

一昨年（2023年）の北海。黒スパイクで、帽子やアンダーシャツも黒だった　©JIJI PRESS

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――日大三高の前監督である小倉全由さんは、白スパイクにはすごく抵抗があったみたいなんですよ。「うちのユニフォームには似合わない気がする」と。

星　その気持ちもわかりますけど、そもそも物がなくなってきちゃいましたからね。ミズノとSSK以外は黒スパイクはもう廃盤になりました。SSKは1品番のみですし、ミズノは何品番か残っていますが徐々に縮小化していくと思います。スパイクは何千足とつくらないと商売にならないので、ここまで白化が進むと、メーカー側としては、もう黒は割に合わないんですよね。黒を採用していると、保護者とかからも「うちはまだ黒なんですよ」みたいな言い方をされるらしいんです。黒スパイクだと買うときに単純に選択肢の幅が狭まってしまうんで大変なんでしょうね。

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「白＝汚れやすい」はもう古い

――ただ、日大三の現監督である三木有造さんは試合中も黒いシューズでした。「なんか似合わない感じがして嫌なんですよ」と言っていました。

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