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「やっぱり真佑にはバレてるんだなぁ」女子バレー主将・石川真佑と“159cmセッター”中川つかさ25歳コンビの絆…ライバルが最強の仲間になった夏
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2025/08/27 17:02
バレーボール女子日本代表の合宿中に25歳になった中川つかさ(右)を祝う石川真佑
素早くボールの下に潜り込み、レフト、ライト、ミドルと偏ることなく攻撃を選択する能力はセッター中川の持ち味でもあるが、ここぞという勝負所では着実に得点を取れる選手に託す。それは、学生時代から大一番で勝ち切る経験を重ねて得た大きな武器だ。
世界選手権という舞台でも、中川の勝負勘は冴えた。
2戦目のウクライナ戦では劣勢時に投入されたが、ハイセットからの攻撃を得意とする石川に立て続けに上げ、好レシーブでもチームを盛り立てる。
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まだ試合は終わっていない。きっと、真佑なら決めてくれる。
石川の心に火をつけた中川のプレーがフルセットの大逆転勝ちにつながった。
手強いライバルが最強の仲間になった夏。
「どんなにもどかしくても、諦めなかったし、頑張った。だからこそ今ここにいられて、真佑とできていることが幸せだな、って改めて思います」(中川)
日本一から世界一へ。タイで戦う25歳の熱い夏は、まだまだここからが本番だ。

